こんにちは、不登校カウンセリングセンターの神谷今日子です。
私たちは、子どもの時、誰かに育てられながら成長していきますよね。
その時に、愛着形成というものをします。
愛着形成とは、子どもが、特定の他者に対して、情緒的な絆を持つことです。
この愛着形成がうまくいかず、子どもの心や対人関係に問題が生まれた場合、「愛着形成不全(愛着障害)」になるのです。
不登校の原因の一つに、愛着障害があります。
症状の例としては、
・親から離れられない
・他者と交流を持たない
・情緒的に不安定で、他者に攻撃になる
・何かを頼まれた時に断れない
……
このように、うまく対人関係が築けずに、不登校になってしまうということが起こるのです。
ですので、子どもが不登校の場合、愛着障害はないか?という側面から、原因を見ていくことも大切になります。
そして、もし、不登校の子どもに愛着障害がある場合は、そこを解決していく必要があるのです。
ただ、子どもに愛着障害が起きていると、必ず親に原因がある・親の育て方が悪いとは限らないのです。
なぜなら、親が愛情を注いでいても、愛着障害になりやすい子どももいるからです。
(一つの例として、発達障害のある子どもは、愛着障害になりやすいと言われています)
不登校の原因の一つに愛着障害があり、愛着障害の原因も、事例によって異なるということですね。
では、どうしたらよいのでしょうか?
方法の一つとしては、心理検査を受けることです。
「FDT」という親子関係を見る検査があります。(小4~高3対象)
この検査によって、愛着形成の状態を明確に知ることができます。
例えば、不登校の子どもにストレスを与えないように、甘く接してあげればいい!と思う親御さんもいらっしゃるかもしれませんね。
しかし、甘く接しているが故に、問題が起こっていることもあるのです。
これは、検査結果から確認することができるので、親御さんはそれに合わせて、接し方を変えていくことができます。
FDTは、病院やカウンセリングルームで受けることができ、当センター(不登校カウンセリングセンター)でも実施しています。
ということで、まとめると、
不登校の原因の一つに愛着障害があり、愛着障害の原因も、事例によって異なる。
子どもの愛着障害を調べる方法として、「FDT」という心理検査を受ける方法がある。
FDTで検査をしたら、結果に基づいて、子どもへの接し方を変えていくことが大切。
ということですね。
ご参考になれば幸いです。
では、本日は、心理カウンセラーの神谷今日子がお送りしました。