心理士のブログ

不登校の子どもに何を期待している?

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子どもを信じる“無条件の愛”が、不登校を回復させる力になる

こんにちは、
不登校カウンセリングセンターの真鍋良得です。

不登校に悩む親御さんは、本当によく頑張っていると思います。
焦り、不安、心配…。
その裏には、子どもへの強い「幸せになってほしい」という願いがあります。

でも、良かれと思って続けてきた関わりが、実は子どもを苦しめ、結果的に不登校につながってしまうことが少なくありません。

その根っこには、ある共通の思い込みがあります。

子どもに求めすぎてしまう心

「朝起きてほしい」
「周りに迷惑をかけないでほしい」
「学校に行ってほしい」

どれも自然な願いです。

しかしその裏には、

  • 我慢してでも行動してほしい
  • 周囲に合わせる努力をしてほしい

という無意識の期待が含まれています。

そして子どもは、
親のその“期待”に応えようと、無理を続け、疲れ果て、心がパンクしてしまう…。

つまり、

不登校は怠けや反抗ではなく、限界を迎えたSOS

なのです。

「条件付きの愛」は子どもの心を追い込む

親は知らず知らずのうちにこう伝えてしまうことがあります。

  • できたら褒める
  • 我慢できたら認める
  • 頑張れたら価値がある

この“交換条件”の関わりは、

存在の安心ではなく、結果の安心を与えてしまいます。

すると、子どもはこう感じます。

「ありのままでは受け入れてもらえない」
「期待に応えないと嫌われる」

この恐れこそ、不登校や自己肯定感の低下につながる大きな要因なのです。

子どもの回復を支える鍵は“見返りを求めない愛”

子どもが安心して回復するためには、親の価値観そのものが変わる必要があります。

それは、

結果に対する期待を手放し、存在そのものを信じること。

親が子どもに伝えるべきは、

「あなたはそのままで大丈夫」
「我慢しなくてもいい」
「誰かに合わせる必要はない」

というメッセージです。

条件付きの愛から、無条件の愛へ。
評価ではなく、受容へ。

この安心が伝わっていくと、

  • 子どもは感情を抑えなくてもいいと感じる
  • 自己肯定感が少しずつ回復する
  • やがて自分で動こうとする力が戻ってくる

焦らず、押さず、コントロールしようとせず、信じて待つ。
それが不登校からの回復の第一歩です。

親が変われば、子どもの未来は変わる

不登校の解決は、子どもを変えるのではなく、
親の関わり方が変わるところから始まります。

  • 我慢を求めない
  • 期待を押しつけない
  • 結果ではなく存在を信じる

その関わりが、子どもにとって「安心の土台」になります。

安心は、行動の源です。
安心が満ちれば、子どもは自然と前に進み出します。

親の無条件の愛は、
子どもが自分を肯定し直し、社会へ戻るための大きな支えです。

あなたの愛は、ちゃんと届きます。
焦らなくていい。
今できる一歩は、「信じて待つこと」です。

子どもは必ず、自分の力で歩き出します。

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