心理士のブログ

言葉に気持ちを乗せよう

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お母さん、お父さん、本当にそう思ってるの?

こんにちは、不登校カウンセリングセンターの水野幸子です。

日々の生活の中で、自分の気持ちを伝えるのも、相手の気持ちを知るのも、言葉を使いますよね。

今の時代、電話で言葉を伝えるよりも、SNSなどで文字で伝えることも多いでしょう。

文字で伝えると、読み間違いであったり、本当の気持ちが違うように取られてしまい、お互い勘違いをしていたということも起こりますよね。

自分の気持ちを相手に伝え、相手の気持ちを受け取るには、対面で言葉で伝えるとういのは、よい方法です。

それでも、勘違いということはよく起こります。

ただ、こういうことだよね、と相手に確認をすることで、すぐに勘違いの訂正ができるのも、対面で話をしているからこそですね。

ところが、対面で言葉で話をしていれば、100%伝わるのかというと、実はそうではありません。

自分の話した言葉は、相手には10%しか伝わらないのです。

相手に自分の気持ちは10%しか伝わらないの!?と驚きますよね。

親御さんが、お子さんの話をしっかり聞いていると思っていても、
実はお子さんの伝えたいことの10%しか受け取れていないのです。

親御さんがこれだけ言ってもまだできないの!と怒りたくなるときありますよね。
親御さんは100回は伝えたつもりでも、お子さんは10回しか聞いていないのです。

ですので、何回言ったらやってくれるの、分かってくれるの、とイライラいするのはやめましょう。

まだまだ、言い足りないんだな。と何千回も言うよ、くらいの気持ちでいましょうね。

言葉は、気持ちと全く違うことを表現できます。

好きなのに嫌いと言う。
すごいなと思っているのに、ダメ出しをしている。

気持ちと違うことが言えるのは、言葉の良いところでもありますが、言葉の悪いところでもあります。

ですので、相手の気持ちを考えすぎていくと、人間関係が苦しくなっていくのです。

不登校のお子さんとは、どのくらいコミュニケーションが取れていますか?

不登校のお子さんといっても、小学生のお子さんから大学生のお子さんまでと年齢の幅が広いので、年齢も今のお子さんの状態もみなさん違います。

同じことと言えば、

・お子さんを助けたい
・お子さんを愛している

という、親御さんの気持ちです。

この、お子さんを助けたい、お子さんを愛している。という気持ちを、言葉にしっかり乗せていますか?

同じ言葉を伝えても、気持ちが乗っているのか乗っていないかで、お子さんへの伝わり方が変わってきます。

例えば、外食をしたときに、店員さんに形だけのありがとうございました。を聞いたとき、どう思いますか?

機械的に言っているな、と分かりますよね。

お子さんは、親御さんの言葉に敏感です。
感情がこもっているのか、形ばかりで言っているのかを敏感にキャッチします。

お子さんに、親御さんの気持ちを伝える時は特に、愛しているという気持ちをしっかり乗せてください。

そうすることで、自分は親御さんに認めてもらえているんだ、という安心感を不登校のお子さんが持つことができるようになっていきます。

先ほど、相手に伝えるための言葉は、10%しか伝わらない、というお話をしましたね。

ここに、感情を乗せると、伝わり方が変わります。
特に、ネガティブな言葉は、100%以上で相手に伝わることがあります。

まず、ネガティブな言葉には、ネガティブな気持ちがしっかりと乗っています。
そして、相手の捉え方、観念(主観的価値観)により、100%以上のものになって伝わるのです。

例えば、親御さんがいい加減にしなさい!とお子さんを怒ったとき、親御さんは怒りの感情を言葉にしっかり乗せているので、お子さんにも100%伝わります。

もしお子さんが、怒られてはいけない、という観念を持っていれば、

・怒られるようなことをした自分はいけない子だ

・怒られるようなことをした自分には価値がない

・怒られるようなことをした自分はいなくなったほうがいい

と、自分を否定し、自分で自信を奪っていくことになるので、怒りの感情は100%以上伝わることになるのです。

ネガティブな感情ではなく、お互いに心がほっこりする、安心する言葉には愛をしっかり乗せて伝えていきましょうね。

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親御さんが欲しいと思っている言葉がみつかりますよ。

それでは、今日も楽しい1日をお過ごしください🥰

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