心理カウンセラーのブログ

嫌な中にも好きなことはある

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こんにちは。不登校カウンセリングセンターの水野幸子です。

不登校のお子さんの親御さんは、親御さんの好きなことをいくつ言えますか?

好きな食べ物
好きな歌や曲
好きな本
好きなスポーツ
などなど。

そして、親御さんの1日、24時間の中で、どのくらいの時間を好きなことに使っていますか?

好きなことを仕事にしている親御さんは、1日の中で好きなことをしている時間が長いですよね。

仕事は生活のために頑張っている、好きなことではない。という親御さんは、1日の中で好きなことをしている時間は短くなります。

電車通勤の親御さんが、電車に乗ることが好きであれば、通勤時間は好きな時間になりますよね。
通勤時間は通勤ラッシュでつらい、と思っている親御さんは、好きな時間になりません。

料理をするのが好きな親御さんは、毎日3食作るのは好きな時間になります。
料理をするのが嫌いな親御さんは、毎日3食作るのは、苦痛でしかありません。

不登校のお子さんの親御さんは、好きなことをしている時間が長い1日と短い1日、どちらが楽しく過ごすことができると思いますか?

どちらの1日の過ごし方が、心が安定していると思いますか?

それは、好きな事をしている時間が長い1日ですよね。

好きなことをしているほうが、楽しいです。
1日を楽しく過ごしているほうが、心は安定していますよね。

その反対に、好きなことをしている時間が短い1日は、楽しくないですよね。
好きなことどころか、嫌なこと、苦しいことが長い1日だと、つらいですよね。
心はずっとつらさを感じているので、不安定になってきますよね。

不登校のお子さんは、学校に行かないという選択をしたときは、学校での生活が辛かった場合が多いです。

ひどく傷ついているお子さんは、自分が何が好きなのかもわからなくなっています。

将来こうなりたい、という夢を持っていたお子さんでも、夢なんてないと言います。

夢なんてない、と言っていた不登校のお子さんでも、心が安定してくると、夢を思い出してきます。

不登校のお子さんが、どんなことが好きなのか、どんなことに興味を持つのか、不登校のお子さんと一緒に探しましょう。

好きなこと探しがうまくできるようになれば、苦手なこと、嫌いなことの中にも好きなことを見つけることができます。

不登校のお子さんの親御さんで、仕事は好きなことではないなと思われた方も、仕事のここは好き、これは楽しんでやっているな、というのがあるはずです。

人は楽しい事よりも、嫌なことに気持ちが持っていかれやすいです。
ですので、楽しいこと、好きなことに自分から意識して見つけていかないと気づけないのですね。

ただ、勘違いしないでください。

不登校のお子さんが、ゲームをやること、YouTubeを見るのが好きと言ったとしても、じゃあずっとやっていていいよ。と、言っているわけではありません。

不登校で家にいるときは、ゲームやYouTubeなどの、物質的な居心地の良さは少ない方がいいです。
学校に行ったからそのご褒美でゲームができ、YouTubeを見ることができると思っている方がいいです。

学校が嫌で不登校になったのだから、学校には行かない方がいいと言っているわけでもりません。

学校生活の中に好きなことを見つけるためにも、好きなこと探しをして欲しいのです。

好きなこと探しをすることで、将来の夢が漠然とでも見つかるかもしれません。

好きなことを、得意なことを見つけるためには、色々な体験をする方が見つけやすいです。

それには、家ではできないことも体験できる学校はとてもよい場所です。

不登校のお子さんには、行けなくなるほどつらかった学校生活の中にも好きなことがある、というのを見つけられるようになって欲しいのです。

そして、親御さん自身が嫌だと思っていた中にも、好きなことを見つけたときは、お子さんに話しをしてください。

親御さんが、大人って楽しんだよ、ということを見せていくことで、不登校のお子さんは安心できます。
安心できるということは、心が安定してくるということです。
心が安定してこれば、心は元気になってきます。
心が元気になってこれば、学校に行ってみようかな、という気持ちも出てきます。

不登校のお子さんと好きなこと探しをして、1日の中で好きなことをしている時間を増やしてくださいね。

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