心理士のブログ

親として「待つこと」の大切さとタイミング

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~子どものペースを信じるという応援~

こんにちは、
不登校カウンセリングセンターの真鍋良得です。

今回は、不登校の子どもを持つ親御さんにとって、とても大切な「待つこと」についてお話しします。

焦る気持ちは“愛”から生まれる

子どもが学校に行かなくなると、親としては不安や焦りでいっぱいになりますよね。
「このままで大丈夫なのかな?」
「いつになったら学校に行けるんだろう?」
そんな思いが、頭の中をぐるぐる巡ってしまうのは当然です。

なぜなら、子どもに幸せになってほしいから
将来困らないように、なんとかしたい。
その愛情が強いほど、親は“動かそう”と頑張ってしまいます。

でも――
ここで一度、深呼吸してみましょう。

子どもの「心のエネルギー」はどうかな?

学校に行かない、行けない理由は、子どもによってさまざま。
だけど共通しているのは、心のエネルギーが足りなくなっているということ。
無理に動かそうとすると、かえってエネルギーを消耗してしまいます。

たとえば、風邪をひいて寝ているとき、無理に起こされて外に出されたらしんどいですよね。
心も同じです。
休むべきときにしっかり休むことで、少しずつ元気が回復していくんです。

「待つこと」は愛情の表現

何も言わずに待つことは、時に勇気がいります。
親として「何かした方がいいんじゃないか」と不安になりますよね。

でも、子どもはちゃんと親の気持ちを感じ取っています。
無理に動かさず、“今は休んでいいんだ”と安心できる場所があることが、心の回復につながります。

焦らず、待つ。
それは決して“何もしない”わけじゃありません。
子どものペースを信じて寄り添う、立派なサポートです。

タイミングを見極めるヒント

「じゃあ、いつまで待てばいいの?」
そんな声が聞こえてきそうですね。

目安のひとつは、子どもが少しずつ自分の話をし始めたとき
たとえば、「今日はテレビ見たい」とか、「ゲームの中でこんなことがあった」とか、
小さな会話が増えてきたら、心のエネルギーが少しずつ戻ってきているサインです。

そんなときは、無理に話を広げず、ただ聞いてあげるだけで大丈夫
「そうなんだ」「楽しそうだね」
そんな短いやりとりでも、子どもにとっては**“わかってもらえた”**という安心感につながります。

待つことは信じること

親が焦ってしまうのは、愛情があるからこそ。
でも、子どものペースを信じて待つことは、何よりの応援です。

心のエネルギーが満ちてきたとき、子どもは自分の力で動き出します。
そのときまで、安心できる場所でそっと見守っていてあげてくださいね。

そして、親自身も休む時間を大切に
親が穏やかでいることが、子どもにとって一番の安心材料です。

あなたのその「待つ勇気」が、きっと子どもを支えています😊

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