こんにちは、
不登校カウンセリングセンターの真鍋良得です。
最近の報道によると、2024年に自ら命を絶った小中高生の数が過去最多の527人に達しました。
特にコロナ禍以降、小中高生の自殺者数は500人前後で推移しており、深刻な状況が続いています。
この問題に対し、子どもたちの心の健康を守るために、親として何ができるのかを一緒に考えてみましょう。
1. 子どもの変化に気づくこと
子どもを持つ親にとって、子どもの小さな変化を見逃さないことがとても大切です。
以下のようなサインに注意してみてください。
- 表情や態度が暗くなった
- 食欲が極端に減った、または増えた
- よく眠れない、または過眠気味になった
- 将来のことに関心を示さなくなった
こういった変化に気づいたら、子どもの心の声に耳を傾けてあげましょう。
2. 話を聞くときのポイント
子どもが話を始めたら、 親としてはアドバイスをしたり解決策を提示したくなることもあるでしょう。
しかし、まずは以下のことを意識してください。
- 批判や評価をせずに聞く:子どもの感じていることをそのまま受け入れましょう。
- 共感を示す: “そう感じたんだね” と、子どもの感情に寄り添いましょう。
- 質問しすぎない: 子どもがプレッシャーを感じてしまうことがあります。
ただ話を聞いてもらえるだけで、子どもは心が軽くなることがあります。
3. 安全な居場所をつくる
子どもにとって、自宅が安全で安心できる居場所であることは非常に重要です。
子どもが自分のペースで過ごせる環境を整えることが、心の安定につながります。
- プレッシャーをかけない:学校に行くことを無理に促さず、子どもの気持ちを尊重しましょう。
- 楽しい時間を共有する: 一緒に好きなことをする時間を作り、ポジティブな体験を増やしましょう。
4. 専門家に相談する
子どもの心の問題は、親だけで解決するのが難しいこともあります。
その場合は、専門のカウンセラーや医師に相談することも検討しましょう。
- 学校の相談窓口
- 地域の子ども相談センター
- 民間のカウンセリングサービス
早めの対応が、子どもの心のケアに大きな効果をもたらすことがあります。
5. 親自身もサポートを受ける
子どものサポートをする親自身も、ストレスや不安を抱えることがあります。
親が心身ともに健康でいることが、子どもの支えにもつながります。
- 信頼できる人に相談する
- 自分を責めすぎない:親も完璧ではありません。困ったときは助けを求めて良いのです。
まとめ
子どもの命を守るために、親としてできることは多くあります。
まずは、子どもの心に寄り添い、小さな変化を見逃さないこと。
そして、必要に応じて専門家の助けを借りることが大切です。
子どもが自分の気持ちを安心して話せる環境を一緒に作っていきましょう。