こんにちは。不登校カウンセリングセンターの水野幸子です。
不登校のお子さんを支えている親御さんは、「いい加減」と聞くとどのようのことを思いますか。
・だらしない
・適当
・なげやり
不登校のお子さんが、何度も何度も言っても、言うことを聞かないと
「いい加減にしなさい!」
「いい加減にして!」
と、怒っていることもありますよね。
このように、「いい加減」のイメージは、悪いイメージで浮かんできたのではないでしょうか。
では「好い加減」と思うと、どんなイメージになりますか
・ちょうどいい
・ほどよい
・無理をしない
というように、良いイメージが浮かびますよね。
今回お伝えしたいことは、良いイメージが浮かぶ「良い加減=いい加減」です。
例えば
花子さんはルールは必ず守らなければならないというこだわりがあります。
学校で、クラスメートがルールを守らずにいることに、イライラしています。
それでも、クラスメートの中には守れない子もいるよねとイライラを必死で抑えています。
毎日、毎時間、イライラを抑えながら学校に行く花子さんにとって、学校は楽しい場所でしょうか。
辛い場所でしょうか。
花子さんにとっては辛い場所になりますよね。
人にはそれぞれ観念という個々の価値観があります。
花子さんはルールを必ず守らなければならないという観念を持っています。数字で表すと100。
ひかりさんはルールは守るものと思っています。自分は必ず守ります。ですが、守らない人になんで守らないのかなと思っても、イライラいはしません。数字で表すと75。
太郎さんはルールは守るものとは思っていますが、守れないときもあるよねと思っています。数字で表すと50。
ひでみさんはルールは守るものなんだろうけど、破るときもある。注意をされると破りたくなる。数字で表すと25。
たけしさんはルールは気にしない。自分のやりたいようにやる。数字で表すと0。
花子さんとたけしさんのルールに対する価値観は真逆になります。
「いい加減」とは、花子さんやたけしさんのように極端になるのではなく、ひかりさん、太郎さん、ひでみさんのよに、自分にあった「いい加減」をみつけていくということです。
不登校のお子さんや親御さんに
・ねばならない
・こうであるべきだ
という観念(主観的価値観)が多いほど、毎日の生活がつらくなります。
100まで振り切っている状態を、少しづつ緩めて「いい加減」なところをみつけましょう。
お子さんが不登校になったことで、親御さんの気持ちに変化がでてきていますよね。
今まで特に思っていなかったのに
「学校にいかなければならない」
「学校にいかせなければならない」
という気持ちが強くなっていますよね。
親御さんがねばならないになっていると、それがお子さんに伝わります。
ねばならないを感じると、お子さんは逆に向かっていきます。
ですので、お子さんは不登校を克服できる。なぜなら、親御さんのお子さんなのだから、と
お子さんと親御さん自身のことを信頼してください。
そして、まっいいか。ちょっとのんびりしよう。という気持ちになってみてください。
親御さんの緊張や身体の力が緩めば、お子さんも緩んでいきますよ。