こんにちは、不登校カウンセリングセンターの神谷今日子です。
突然ですが、不登校は誰の責任だと思いますか?
あなたは、子どもが不登校になったのは、自分の責任だ…あるいは、パートナーの責任だ…と思ったことはありますか?
子どもが不登校になった責任が、自分にあるとは思いたくないのは自然かもしれません。
ですから、パートナーに責任にしたり、不登校である子ども自身の責任にしたり、学校の先生の責任にしたりすることがあります。
それが原因で、さらに人間関係が悪化することもあります。
では、どうしたらよいのでしょうか?
今日は、不登校と責任について解説していきます。
そもそも、責任って?
責任とは、何かのおこないに対して、自分が引き受けるものです。
例えば、朝寝坊して、仕事に間に合わなかったとしますよね。
この場合、朝寝坊した責任を、「仕事に間に合わなかった」という形で、自分が引き受けていることになります。
同じ朝寝坊を例にすると、朝寝坊して、走って会社に行かなければならなくなったとしますよね。
この場合も、朝寝坊した責任を、「走って会社に行く」という形で、自分が引き受けていることになります。
他の例で言えば、自分の選択で会社に就職したのであれば、
就職した責任を、「会社で働く」という形で、自分が引き受けていることになります。
こんな風に、私たちは、何かをしたら、何かの責任を負います。
意識してもしていなくても、自分で責任を負っているものなのです。
では、不登校はどうでしょうか?
何か原因があって、その結果として、不登校という今の現実を引き受けているわけですね。
不登校の責任は誰にある…?
では、不登校の原因・不登校の責任は誰にあるのでしょうか?
不登校は、日本の教育制度の問題だ!
不登校は、親の問題だ!
不登校は、子ども自身の弱さの問題だ!
色々な意見が飛び交うと思いますが、これって、一概には言えないのですよね。
本人だけの責任でもないし、誰か一人の責任でもないし、社会や制度だけの責任でもないし…
(そもそも、社会だけの責任であれば、世の中の子ども全員が不登校になっていてもおかしくないですからね)
ですから、子どもが不登校になった責任を誰か一人で引き受けられるものではないのです。
不登校の原因も、心理検査で把握はできますが、どこか一つだけに原因があるというわけではありません。
色々な原因が絡み合って、その結果不登校が起こっているのです。
ですから、あなた一人の責任でもありませんし、不登校の子どもだけの責任でもありません。
なので、自分自身を責めたり、子どもだけを責めたり、しないであげてくださいね。
こんな話をすると、
誰の責任でもないなら、どうしたらいいの!?
誰の責任でもないなら、不登校は解決しないの!?
誰の責任でもないなら、不登校の現状をそのまま放置しておくしかないの!?
こんな風に思うかもしれません。
確かに、誰の責任でもないなら、やれることはないのかな?と思いますよね。
しかし、原因一つ一つを解決していくことはできます。
そのためには、まず、心理検査を受けることが大切です。
不登校の原因を一つ一つ探ることができるからです。
その結果を元に、子どもへの対応方法を変えていくことで、不登校解決に向かうことができます。
まとめると、
・子どもが不登校になった責任は、誰か一人だけが引き受けるものではない。
・不登校の原因は一つではない。
・まずは、不登校の原因を心理検査で把握し、一つ一つを解決していくことが大切。
ということでした。
参考になさってみてくださいね。
そして、今回のブログで、私、神谷今日子がブログを更新するのは最後になります。
今まで、お読みいただき、ありがとうございました。
これからも、不登校の早期解決と、不登校の子どもと親御さんの明るい未来へ向けて、カウンセラーとして社会に貢献していきたいと思います。