こんにちは。不登校カウンセリングセンターの阿部由香里です。
お子さんとの会話で、普段から何気なくしゃべっている言葉。
その会話の中で、少し気を付けてほしいことがあります。
小さいころから、子どものことを心配なあまり過保護にしていませんか?
親としては、愛する子どもを危険な目に合わせないために、すごく気をつかってきたでしょう。
寒ければ、風邪をひかないように気をつけて服を着せたり。
道路では、歩道をはみ出さないように、注意をしたり。
何もかも、子どものために細心の注意を払って守ってきたことでしょう。
その愛情は、お子さんにしっかりと伝わっているはずです。
子どもは、親が常々守っているルールを肌で感じています。
そして、親の口癖となっている言葉を、おそらく何も気づかないうちに身につけていきます。
その言葉から受け取った基準は「観念」という判断基準として刻まれます。
良くも悪くも、それが当然。それを守っていれば間違いはないはず。
という認識を持って成長していくのです。
お子さんが、どんどん成長して自立していくとき。
大きく羽ばたいてほしいと願う気持ちがあるのであれば
自分の目標に向かって、恐れずに突き進んでほしいと思うのであれば
どうか、行動に制限をかける言葉は、なるべく少なく、我慢してください。
「そんなことをしたらケガするよ」「危ないから、走らないで」「損をするから、やめておいたほうがいい」
「〇〇しないと、〇〇〇させてあげないよ」という、条件をつける口癖。
親を心配させないでほしい、人に迷惑をかけてはいけない。という気持ちから出る言葉なのはわかります。
けがをさせたくない。安全であってほしい。という親心。
でも、見てください。それを言われたお子さんは、わくわくすることを見つけて、うれしくて走り回っていたのに、行動自体を制限されてブレーキをかけてしまいますよね。
何度も同じような、足を止める言葉ばかりかけていませんか?
その笑顔、好奇心いっぱいに何かに挑戦していく姿。
それを成長してもずっと大事にしてほしいのなら、ちょっとだけ、言葉の使い方を変えてみてください。けがをしたら、ちゃんと子どもは自分で学びます。
けがをすることよりも、失敗したら自分で考えて行動する経験。挑戦する気持ちを大事にしてあげてください。