こんにちは。不登校カウンセリングセンターの阿部由香里です。
子どもが思春期を迎えると、子どもと親との関わり方が変わってきます。
思春期の年齢はだいたい12歳~17歳ころになります。
これまでなんでも相談してきてくれた親子関係だったのが、会話が減ってきたり
何だかよそよそしい感じだったり、不機嫌な態度が続いたりします。
不登校や行きしぶりで悩む親御さんは、思春期を迎えたわが子とどう関わっていけばよいのか悩むことがありませんか。
お子さんは、これから自分はどうやって生きていこうかと悩む時期です。自分自身が何者であるかなど、自我というものが作られていく大切な時期です。
・体が大人に変化していく
・自我が芽生える
・受験など、学業が本格的にシビアになっていく
・恋愛感情が生まれたり、異性を意識する
などなど、嵐のような変化に巻き込まれる時期です。
こうした中、お子さん自身の悩みが複雑になっていくことは容易に想像できますよね。過度に自己評価を下げて、劣等感に悩む子もいます。
同時に、親には精神的な援助は求めない。八つ当たりはしても、助けてもらおうとは思わないのも思春期の特徴です。
親との距離感
思春期を迎えると、これまでの親との上下関係のような関わり方も変化が必要になります。
子どもに言うことを聞かせようとして、指示をする、制限をする、といった力業がきかなくなります。
子どもは自分の考えを押さえつけられると、聞く耳を持たなくなり、反発が激しくなるばかりです。
思春期を迎えたら、親は子どもに対して支配しようとしてはいけません。もともと子どもは親の所有物ではないのですから。
子どものプライベートゾーンに踏み込みすぎることで、衝突してしまうのは目に見えています。
親以外との人間関係を築く
親と距離をとることで、信頼できる友人や先輩との関係をしっかり構築できるようになっていく時期でもあります。この時期からは、親は何かあった時には助けてあげられる、レスキュー隊のような存在でいたいものです。もちろん子どもが自分で責任を持つことが大事ですが、親や信頼できる相談者が周りにいてくれること自体が大きな安心感となるでしょう。
それまではコツコツと、その関係性をはぐくんでいく日々を送りましょう。