こんにちは。不登校カウンセリングセンターの水野幸子です。
不登校のお子さんの親御さんに質問です。
思春期の時、親御さんの精神状態を覚えていますか。
安定していましたか、不安定でしたか。
どのように乗り越えてきましたか。
・親や先生、大人に反抗していた
・ただただイライラしていた
・友達といるのが楽しかった
・突然、むなしさを感じていた
色々あると思います。
自分で自分の感情がコントロールできなくて、驚いていた親御さんもいるのではないでしょうか。
思春期、反抗期のイライラは、ホルモン量の変化によるものなのです。
ですので、自分でコントロールしたくてもできないものなのですね。
思春期に入り、お子さんとどのように対応したらよいか分からなくなった。
反抗期に入ったので、こっちまでイライラしてくる。
と、思っている親御さんには、ホルモンの分泌量のせいだから、感情がコントロールできないんだな、と思ってほしいのです。
そうすることで、お子さんの態度にいちいちイライラする必要がなくなります。
イライラしなくなれば、親御さんの心が安定します。
親御さんの心の安定は、お子さんにも伝わります。
お子さんの心も安定します。
そして、些細なことでイライラすることに、一番驚いているのはお子さん自身です。
不登校になるお子さんは、真面目、繊細というお子さんが多いです。
イライラする自分が嫌だと思っている子もいます。
自分はおかしくなったのではと、気にする子もいます。
友達と遊んでいることがとっても楽しかったのに、急につまらなくなったりもします。
今までも黒と思っていたのものが、なぜか白にしか見えなくなっているときもあります。
本当は黒のはずなのに、なぜ白に見えるのだろう、と悩みます。
学校に行くことは当たり前と思っていたのに、急に行く必要はないんじゃないかなと思うことがあります。
区別をはっきりつける必要はないのに、白黒をはっきりさせなくてはと、思ってしまっているのです。
それで、
・今の自分はおかしいのではないか。
・なぜ、みんなは笑っていられるの。
・なぜ、授業を聞いていられるの。
・なぜ、そんなに部活に打ち込めるの。
・何もできない自分はダメなんだ。
と、みんなはできるからいい子。自分はできないからダメな子。と考えてしまいやすいのです。
人にはそれぞれ個性があります。
人を、白と黒に分けることはできません。
白から黒になるまでのグラデーションを見てみると分かります。
色々な色があって当たり前なのです。
お子さんにそれを教えてあげられる、一番身近な人は親御さんです。
世の中のことは、白と黒で分けられるものでなはいこと。
お子さんは、お子さんのままでいいのだと、かけがえのない存在なんだということを教えてあげてください。
その方法は、親御さんがお子さんのことを愛していると伝えればいいのです。
もし、親御さん自身が白か黒しかないと思われているのなら、この世の中には、色々な色がるとあるということを、思い出してくださいね。
そして、親御さん自身が、心身共にリラックスしてください。
お子さんと、自然の中にでかけてみるのもいいですね。