心理カウンセラーのブログ

宿題と実行機能

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こんにちは!
不登校カウンセリングセンターの黒瀧素子(くろたきもとこ)です。

不登校になるお子さんで、


宿題など学校からの課題を

「やらなくていけない。と思いながらできない。」

それで学校に行けなくなってしまっている。

ということはありませんか。


・宿題などの課題を提出しないで、先生に注意されるのがいや

・量が多すぎて、どれからはじめたらいいのか優先順位が付けられない

・やる気がなかなか出ない

など、お子さんによって様々な理由があると思います。

そんなときには、お子さんの実行機能を高めるトレーニングが有効なことがありますよ。

実行機能とは、目的を達成するために、ヤル気スイッチを押して、計画を立てて、感情や思考・行動を自分でコントロールしてやり遂げる力です。

宿題などの学校からの課題だけにかぎらず、日常生活・仕事から夢の実現まであらゆることに必要な力です。

実行機能は20代ころまで発達するので、学校に通う世代の子どもたちはまさに、実行機能が発達している真っ最中です。

発達障害・睡眠障害・不安症・うつ状態・女性ホルモンが低下する生理前や更年期などの理由で、実行機能がうまく働かないこともあるので、子育て中のあなたも実行機能が働いていないのかも?と思うこともあるのではないでしょうか。

お子さんが、やるべきことができないことで自信を失っているような時、
この実行機能を高めるトレーニングを取り入れてみてはいかがでしょう。

ワーク1 やることリストより自分がやりたいことリストから作ろう

お子さんが、宿題など目の前のやるべき事に焦点がいってしまい、「やらなければいけない」というプレッシャーのためにできないと感じているなら、まずは、将来の夢など、本当にやりたいことを考えてみて、そのためには今何をしなければいけないのか、という順番で考えてみましょう。


①これから・将来どうしたいと思っているのか
     ⇓
②そのためにはどんなことに取り組んでいったらいいのか

そうすることによって、やる気が出たり、優先順位がつけやすくなったりする効果がありますよ。

ワーク2 いやなことをはじめるスイッチを見つけよう!

宿題をやるのがいやなことだったら、「いやなことでも、それをやると自分に得になる」やという関係を見つけることがポイントです。宿題をやるとどんないいことがあるのかを考えて書き出してみましょう。

①やったらよいことがある
②やったらいやなことがなくなる

の2つのことを考えていくのがポイントです。

例)

①やったらよいこと
・宿題が終わると、「よかった」「さっぽりした」という気持ちになれる
・宿題が終わったあと、気持ちよく自分の好きなことができる

②やったらいやなことがなくなる
・「宿題をやらなくてはいけない」と焦ったり追いつめられたりした気持ちにならなくてすむ
・親や先生にほめられる・注意されなくてすむ

人によって、お子さんによってよいと感じること・いやだと感じることはちがいます。自分の場合はどうかをお子さんに聴いてみましょう。

ワーク3 1日の時間を上手に使うワーク

1日24時間あるのは、大人でも子どもでも同じです。でも、時間を計算しながら行動するというのは、慣れていないと案外難しいことです。やることを書き出して、それぞれのやることにどのくらい時間がかかっているのかを見積もってみましょう。そして、24時間のタイムスケジュールを作りましょう。平日と休日、部活動や塾がある日とない日ごとに考えてみましょう。休日はとくに、心も体も休めるリラックスする時間を取り入れることもとても大切です。

このほかにも、実行機能を高める方法はたくさんあります。

お子さんがどこで困っているのか、これからどうしていきたいのか、そのためには今どうすることが必要なのか、

親子で話し合ってみてくださいね。

応援してくれる親がいるということも、お子さんの心の支えになりますよ。

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