こんにちは。不登校カウンセリングセンターの水野幸子です。
不登校のお子さんのことを、親御さんはどんな気持ちで見ていますか。
心配だし、不安だし、でも、応援したいし、ずっと味方でいるし、しっかり守っていく。
という気持ちなのではないでしょうか。
そうは思っても、お子さんを見ていると、いつになったら学校に行けるようになるのだろう。
と思うことがありますよね。
不登校のお子さんに限らず、人は楽なほう楽なほうに流されていく生き物です。
そして、楽な方に流されれば流されるほど、動くことができなくなっていきます。
学校に行って、決められた時間座りっぱなしで授業を受けるより、家でのんびりしているほうがいい。
学校に行って、友達に会えるのはいいけど、苦手な子がいる。
だったら、家にいて、仲の良い友達とネットでつながってゲームするほうがいい。
朝、眠いのに起きて学校に行くのなら、眠りたいだけ眠ることのできる家にいたい。
そういう気持ちは、親御さんも分かりますよね。
これが、不登校が長引く原因でもあるのです。
その状態をそのままにしておくと、ストレスに耐える力が弱っていきます。
ますます、学校に行くことができなくなって行きます。
学校に行くための準備として、家での過ごし方にメリハリをつけて行きましょう。
メリハリをつけるなら、生活リズムを整えていくことが大切になります。
・眠りたいだけ眠る⇒決まった時間に起きる
・眠くなるまでゲームをする⇒決まった時間に眠る
・食べたいときに食べる⇒決まった時間に食事をする
・お菓子や菓子パン、インスタントラーメンなど、好きな物だけ食べる⇒バランスを考えて食事にする
・好きな時間にお風呂に入る⇒できるだけ同じ時間にお風呂にはいる
・顔を洗わない、歯を磨かない⇒家にいえても身だしなみは整える
・ずっと家にいる⇒散歩に行く
・ゴロゴロしていて動かない⇒運動をする
このように、不登校のお子さんが好きな時に好きな事をしていたのなら、好きな事はやってもいいけど、時間を決める、といった、工夫をしていきましょう。
一気にやるのではなく、スモールステップでいいのです。
お子さんがこれならできるだろうな、というところから初めていきましょう。
例えば、ゲーム大好き、運動は苦手。というお子さんなら、スポーツのできるゲームをやっていく。
運動が苦手なお子さんは、みんなよるうまくできなくて、バカにされた経験から、苦手と思い込んでいる場合があります。
家族と一緒に、だれからもマイナスの評価をされることなく、身体を動かす楽しさを知ることができます。
身体を動かす楽しさを知ることができれば、外で遊びたいなという気持ちも出てきます。
身体をうごかすことで疲れがでるので、早く眠くなり、ぐっすり眠ることができます。
メリハリを付けることで、不登校のお子さんは、好きなようにやってこれたことに制限がかかります。
そこで、少しだけ我慢することになるでしょう。それが、ストレスに耐える力を付けていくことになります。
好きなように生活していた不登校のお子さんに、明日から学校に行って、6時間しっかり授業を受けてこい、というのは、実はとっても酷なことなのです。
お子さんが学校で1日過ごせるだけの力を、家でのメリハリ生活で取り戻していきましょう。
ここで注意してほしいことがあります。
一気に行うことはやめましょう。お子さんならこれはできる。というところからやっていきましょうね。
不登校の親御さんは、親御さんの心にメリハリを付けていますか?
ずっと緊張した状態になっていませんか?
1日5分でいいのです。スイッチをOFFにできる自分だけの時間を作ってくださいね。