こんにちは、不登校カウンセリングセンターの神谷今日子です。
不登校の子どもを持つ親御さんは、子どもに学校に行って欲しいと思っていますよね。
・元気に学校に行って欲しい
・学校に行って、また友だちと楽しく過ごして欲しい
・学校で、勉強やスポーツに打ち込んで欲しい
このように思う親御さんがほとんどだと思います。
ただ、ここに一つ注意点があります。
子どもが学校に行くということを目的にしないことです。
えっ!?何で?
子どもに学校に行って欲しいのに、子どもが学校に行くことが目的ではないってどういうこと?
と思いますよね。
今日は、本当の目的について詳しく解説していけたらと思います。
学校に行くのはあくまで手段
単刀直入に申し上げますと、「学校に行く」というのはあくまで手段です。
ここを目的にしないということが、不登校解決の上でも大切になります。
では、何の目的のために、学校に行くのでしょうか?
なぜ、学校に行くのでしょうか?
憲法にも、「教育を受けさせる義務」というものがありますが、なぜ、この義務があるか、考えたことはありますか?
色々理由は挙げられると思いますが、大きく言うと、『子どもが教育を受けることで、大人になっても健康で充実した生活を送れる力を身につけるため』ですよね。
将来、健康で幸せに生きられるようにするために、子どもには教育を受ける権利があり、大人は子どもに教育を受けさせると言うことですね。
ですから、学校に行く本当の目的は、「健康で充実した幸せな生活を送れる力を身につけるため(=自立・自律して生きる力を身につけるため)」と言えるのではないでしょうか。
つまり、学校に行くことは、目的を果たすための手段の一つでしかなく、他の手段もいっぱいありますよね。
身辺自立を教えることもそうですし、職業訓練を受けさせることもそうですし、心身の健康を保つこともそうですね。
学校に行くことだけを目的にしてしまうと、お小遣いあげるから学校行って!とか、不登校の原因を解決していなくても学校へは無理矢理でも連れて行く!といった対応になりかねないのですね。
このような指導は、目的の達成に近づくでしょうか?
そんなことはありませんね。
健康で充実した幸せな生活、自立・自律からは遠ざかってしまいます。
ですから、学校に行くことを目的にしないこと、そして、自立・自律のための対応をしていくことが大切になるのです。
あなたは、子どもが学校に行くためなら…と何でもやってあげてはいませんか?
あなたは、子どもの自立・自律を妨げてはいませんか?
今一度、考えてみてくださいね。
ということで、今日は、心理カウンセラーの神谷今日子がお送りしました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。