不登校カウンセリングセンター
真鍋良得です。
子どもが話しかけてきたときは、まずその言葉を肯定してあげましょう。
あなたは、下の二つの会話を聞いてどう思いますか。
(シーン1)
子「ねえ、今日Aさん家に遊びに行っていい?」
母「わざわざ雨の日に行かなくてもいいでしょ。」
子「Aさん来週引っ越すんだって。だから今日しか遊べないの。」
母「わかった。だったら最初からそう言いなさいよ。」
(シーン2)
子「このお菓子食べていい?」
母「さっき歯を磨いたでしょ、明日にしなさい。」
子「ご飯のあとに食べようと思ってたけど忘れてた。ダメ?」
母「また歯を磨くの」
子「うん」
母「食べたいなら食べてもいいよ。」
子「うん」
この二つのシーン、親は子どもがしたいことを結果的にはさせてあげています。
このお母さん、以前は「こうしなければいけない」「こうしてはいけない」という価値観が強くて子どもの言うことに聞く耳を持ちませんでしたが、そういったものがなくなってきて、子どもの言動を受け入れられるようになってきています。
だから、一度は否定しても、理由を聞いて子どもの気持ちを尊重しています。
ただ一つ残念な点は、子どもにとっては結果的に受け入れてもらえても、最初にいきなり否定されているので、「自分のことはわかってもらえないんだ、信用してもらえないんだ。」という思いが残ります。
子どもの言動を「良い」「悪い」というジャッジをすることなく、まずはYesで、肯定の言葉で受け入れてあげましょう。
子「このお菓子食べていい?」
母「このお菓子食べたいの?」
子「このお菓子食べていい?」
母「いいよ、いつ食べたいの?」
まずは子どもの気持ちを肯定してあげる、気持ちに共感してあげることで、子供は自分の気持ちを表に出すことができるようになり、自分に自信が持てるようになります。