不登校カウンセリングセンター
真鍋良得です。
子供に対する指示・命令は不登校解決の妨げとなることがあります。
不登校の子供はすでに動けなくなっている状態です。
さらに指示・命令で子供を動かそうとすることは子供に苦痛を与えることにもなりかねません。
親にしてみれば、子供に自立してほしい、ちゃんと育ってほしいという気持ちから子供にあれこれ言うことがあるかもしれませんが、不登校の子供にはそれが逆効果にもなります。
「起きる時間だよ、いつまで寝てるの。」
「さっさとお風呂に入りなさい。」
「そんなことしてたら時間がもったいないでしょ。」
「何回同じこと言わせるの。」
「ちゃんと靴をそろえなさい。」
「いつまでテレビ見てるの。」
「そんなところに脱ぎっぱなしにしないで。」
「そんなことぐらい自分でしなさい。」
「親に甘えるんじゃない。」
こんな言葉は子供の自己肯定感を下げることにもなりかねません。
親のペースで子供を動かそうとしても、子供には子供のペースがあります。
親がせっかちなタイプで子供がのんびりしたタイプだと、子供は親のペースに合わせられずに疲れてしまいます。
子供のためを思って何かを伝えるのであれば、肯定的な言い方に変えましょう。
子供が夜遅くまでテレビを見ていて「いつまでテレビ見てるの。」と言いたいときは、子供の横に座って、少しの間一緒にテレビを見て、「へえ~、すごいね」「面白いね」などと時間を共有してから、「あ、もうこんな時間だ、そろそろ寝ない?」と誘ってみるなど、子供に寄り添うような方法で伝えてみるといいでしょう。
親に何度も言われてもできないということは、子供にはできない理由があるはずです。
子供の態度にイライラしたとしても、子供の気持ちに共感し、子供の言動を受け入れてあげれば子供の態度も変わっていきます。