こんにちは!
不登校カウンセリングセンターの黒瀧素子(くろたきもとこ)です。
不登校もしくは不登校傾向や登校しぶりの子どもとの関係に悩んでいるあなたは、
このテストで100点取れたあなたはえらいね!
お友だちと仲よくできるあなたは、すてきね!
いい子じゃないとだめだよ。
お手伝いしないといけないよ。
お行儀よくしてないといい子じゃないよ!
などと、条件付きで子どもをみていませんか?
先日のブログ小学生が不登校になる理由の愛着障害(愛着形成不全)とはで、
愛着形成で一番大切なことは、無条件の愛を表現すること、とお伝えしました。
そして、不登校もしくは不登校傾向や登校しぶりの子どもとの関係に悩んでいるあなたは、
”子どもと信頼関係を構築することが大切”
ということを聞いたことがあるかもしれません。
無条件の愛とは、
学校の勉強ができるあなたはえらいね!
運動が得意なあなたはいい子だね!
お友だちと仲よくできるあなたはステキね!
お手伝いしないといい子じゃないよ。
いい子じゃないといけないよ。
○○ができないとだめ!
といった条件をつけずに、
たとえ○○ができなくても、どんなことがあっても、
あなたのことが大好だよ!愛しているよ!
ということを伝えていくこと。無条件の愛を伝えていくことがとても大切です。
無条件の愛とは、子どもを信頼することです。
心理学でいう『信頼』とは、無条件に信じることです。つまり、
『信頼』とは、
この子はこれから失敗することもあるかもしれないけど、
できるようになる力を持っている、
と、子どもの可能性を含めて信じる
ということです。
子どもとの関係だけに限らず、人間関係をよくするには、まずは信頼関係を構築することが大切です。
この『信頼』という言葉に似ている言葉で『信用』があります。
この『信頼』に対して『信用』はどう違うのでしょうか?
『信用』とは、条件付きで信じるということです。
過去に○○ができているから、実績や成果があるから信じられる
という違いがあるのです。
まとめると、
『信頼』は条件を付けないで相手のことを信じられる状態なんです。これからの未来を含めます。
『信用』は、過去に起こったことと照らし合わせて相手のことを信じられる状態です。
つまり、『信頼』は条件がないんです。
それに対して『信用』は過去こうだったから、という条件に照らし合わせて判断していることを言います。
例えば、
いい子でいないといけない
○○ができてないといけない
と条件つきで子どもを愛することは『信用』になりますが、
これは、
○○ができていないといけない、などの条件をクリアしていないと、
あなたをいい子と認めないよ
という意味になります。
このような条件をつけられ続けると、無条件で愛されていると感じることができない子どもは、
『条件をクリアしていないと、いい子と親から認めてもらえない」
と感じてしまい、愛着形成がうまくできない愛着障害(愛着形成不全)となる可能性があります。
愛着形成は人間関係の土台となるものです。
そのため愛着形成がうまくいっていないと、
自己否定感が強かったり、自分に自信が持てずに依存心が強くなったり、人を信用できなかったり、人との距離感がうまくつかめないといったことが起こってきます。
そして、
不登校という形で現れたり、恋愛でつまづいたり、職場や家庭の中で人間関係がうまくいかなかったり、という問題が起こってくるのです。
愛着形成がうまくいっていない場合の対処法として、
自我が芽生える前であれば、
・肯定的な養育に切り替えること
「だからあなたはダメなのよ」⇒「こうしたらよくなるよ」
「こうしないと嫌われるよ」⇒「こうしたらもっとうまくいくよ」
というように、肯定的な言葉がけをしていくこと
・主体性を伸ばす育て方に切り替えること
「こうするべき」「こうしないとダメだよ」⇒「あなたはどう思うの?」「あなたはどうしたいと思っているの?」
というように、自分の意見を出しやすい育て方に切り替えていくことが大切です。
自我が芽生えた後の愛着形成の問題を解決するには、
心理カウンセラーの個人セッションを受けることが近道です。
そして、一番大切なことは無条件の愛を表現していくことです。
○○ができなくても、どんなことがあっても、あなたのことを愛しているよ、
という信頼関係を築きましょう。
条件なしで「愛している」ということを、自分の言葉で、自分なりの表現で伝えましょう。
スキンシップも大切です。
慣れないうちはなかなか照れくさいかもしれません。
でも、言葉にしないと伝わらないことがやはりあるので、その時に伝えることが大切です。
無条件の愛を、あなたなりに表現して、子どもとの信頼関係を築いて下さいね。
その後の子育てがぐんと楽になりますよ。
あなたも子どもも幸せに生きていけるように応援しています。