こんにちは、
不登校カウンセリングセンターの
宮田武志です。

前回の復習です。
現代の子供たちの脳で起きていることは何だったでしょうか。
それは、
あふれかえる情報の渦の中で子供たちの脳は大人の想像をはるかに超えるダメージや影響を受けている
ということでした。
そんな子供たちに対して親や大人たちに求められる行動は、
制限や禁止ではなく脳を回復させる環境づくり
でしたね。
今回はその環境づくりについてもっと詳しくお話ししていきます。
今日からでもすぐにできることを3つにしぼって
紹介します。
それは
1.ただ「聴く」
2.朝、カーテンを開ける
3.情報端末の使い方は親子で一緒に決める
この3つです。
1.ただ「聴く」について
「どうして学校に行きたくないの?」
「お友達が学校に行ってる間にあなたは何をしてるの?」
このような問いかけを不登校の我が子にしたことがある親は多いのではないでしょうか。
もちろん、1回や2回であったり、毎日でなかったりすれば大きな問題には繋がらないでしょう。
この言葉が間違っているわけではありません。
しかし、学校へ行くことが辛かったり、一定期間休んでしまったりしている子供にとっては苦しいに違いありません。
学校という社会を過ごすことに限界を感じてしまった子供が最後の砦として選んだ場所が家庭なのです。
固く閉じてしまった心を少しだけでも開ける場所をその子は家庭に求めたのです。
そんな子供が親に求めたくなる気持ちとはどのようなものでしょうか?
それは、正しさよりも優しさではないでしょうか。
正しい判断や行動より先に、「親は私の味方だ」「親は私を受け止めてくれる」という安心感。
そのような優しさのある安心感を求めたくなっているはずです。
たとえ大人であっても何かに限界を感じているときは、
やっとの思いで友人や上司に「もう無理なんだけど…」と本音を打ち明けますよね。
その時に相手から「その気持ちわかる。」「きつかったんだね。気付かなくてごめん。」と最初に言ってもらえたらどれだけ救われるでしょうか。
つまり、どんな人でも先ずは聴いてほしいのです。そして受け止めてほしいのです。
それだけなのです。
本当に求めているのは、アドバイスではありません。
なぜなら、ほとんどの人は正解を自力で導き出すことができるからです。
しかし、限界を迎えているときはそれがなかなか出来ないのです。
限界を感じるときの心境はこのような姿ではないでしょうか。
(そもそも人は正解が分かってない時は限界まで苦しむことができません。)
この気持ちは子供もまったく同じです。
先ずは聴いてほしい。受け止めてほしい。
それだけなのです。
それだけで、固く閉じていた心が少しだけほどけていきます。
親や身近な大人が「ただ聴く」という環境を整えてくれるだけで、子供の心の扉は開かれていくのです。
2.朝、カーテンを開ける
セロトニンという脳内ホルモンを知っていますか?
セロトニンは気持ちを安定させるためのホルモンです。夜になればメラトニンへと変化し、それによって自然な眠気をもたらしてくれます。
つまり、セロトニンが脳内できちんと分泌されていれば生活リズムの崩れは起こりません。
ではセロトニンはどうやったら分泌されるのでしょうか。
答えは簡単です。朝に光を浴びればいいのです。
朝に光を浴びると、セロトニンが自然と分泌されていきます。
しかし、朝に光を1回だけ浴びれば乱れた生活リズムが元に戻るのかというと、決してそうではありません。
一気に戻るわけではないのです。
だからこそ、毎日、朝に光を浴びることをくり返していくことが大切です。
朝が来たらカーテンを開けて光を入れる。
それだけでいいのです。
その繰り返しがやがては温かい食べ物を口にしていく朝に変化していきます。
「今日も一緒に朝ごはんを食べれたね」
そんな会話ができるようになる日が必ずいつか訪れます。
だからこそ、先ずはカーテン一枚をそっと開く朝から始めましょう。
3.情報端末の使い方は親子で一緒に決める
現代の子供の脳は…
大人の想像をはるかに超えるダメージや影響を受けているでしたね。
しかも、感情をコントロールしたり、ストレスを処理したりする脳の力はまだ未発達です。
つまり、子供は「今の自分に必要なことは何か」を正確に判断できないのです。
そんな子供の脳の状態を無視して、すべてを子どもの判断に委ねることは無責任でしかありません。
まちがってもそれは優しさではないのです。
ではどうすればいいのでしょうか。
責任者である親がきちんと自分の意見を持ったうえで、一緒に話し合えばいいのです。
「子どもと一緒にルールを決めましょう」というアドバイスは親の責任をうたったものであり、これが親の優しさを具体的行動として形に表しています。
でも、ルールを決める際には重要なポイントがあります。
決して、命令口調にはならないでください。
そして、投げやりにも感じさせないでください。
子どもが「遊びを優先して楽しみたい」と思うのは当たり前であり、責められることでもなんでもありません。
だからこそ、大人である親が感情をコントロールし、先のことを見通して、正しい行動に導くという「冷静な監督者」になる必要があります。
監督者が愛情をもって主導権を持つと、そこには大きな信頼感が生まれます。
ルールを決めるときに重要なのは、「〇〇になったら△△する。」という形式上の文章ではありません。
「この人と作ったルールなら最大限に大切にしたい」と思えるかどうかです。
もちろん、的が大きく外れたルールはダメですが、命令や投げやりに後押しされたルールでなければそれはしっかりと守られていくはずです。
情報端末の使い方は親子の心をつなげるために活用していきましょう。
今回は子供を取り巻く環境づくりについて大きく3つ説明しました。
やろうと思えば今日からでもすぐにできることだったと思います。
最後に、我が子が不登校になってしまっている親の皆さんへお伝えします。
ここまで読んでくださったあなたは我が子のことをきちんと考えられています。
我が子のことを愛せています。
どうか安心してください。
あなたは立派な親の一人です。
親だからと言って「完璧」じゃなくていいのです。
正しいことばかりじゃなくていいのです。
我が子はそんな姿を親に求めているわけではありません。
ただ聴いてもらって、朝は少しだけそばに来てもらって、楽しいことを一緒に思いっきりやってもらえればそれでいいのです。
あなたの愛情という想いがこのような形で目に見えるようになることを願っています。
不登校で苦しんでいるからこそ、あなたの子供の夢がいつか叶えられることを私は祈ります。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
では、また次の機会にお会いしましょう。
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