不登校の子どもの兄弟姉妹への影響とそのフォロー

こんにちは、
不登校カウンセリングセンターの真鍋良得です。

不登校の子どもがいる家庭では、兄弟姉妹も少なからず影響を受けることがあります。
不登校の子ども自身が悩みを抱えていることはもちろんですが、同じ家にいる兄弟姉妹もまた、戸惑いや不安を感じているかもしれません。

そこで今回は、兄弟姉妹への影響と、そのフォロー方法について考えていきます。

不登校の子どもがいることで、兄弟姉妹には以下のような影響が出ることがあります。

・ 親の関心を奪われる寂しさ
不登校の子どもに親の時間やエネルギーが集中しやすく、他の子どもが「自分は後回しにされている」と感じることがあります。

・学校生活での戸惑い
「兄（姉）は学校に行っていないのに、自分は行かないといけないの？」と疑問を持つことがあります。
学校で友達に兄弟姉妹の不登校について聞かれ、答えに困ることも。

・家庭の雰囲気の変化
家の中に張り詰めた空気が流れると、兄弟姉妹も無意識のうちにストレスを感じてしまうことがあります。

・「自分も休みたい」という気持ちの芽生え
不登校の兄弟姉妹がいることで、「自分も学校に行かなくてもいいのかも」と考えることもあります。

こうした影響を受ける兄弟姉妹に対して、親としてどのようなフォローができるでしょうか。

1. 兄弟姉妹の気持ちに寄り添う
「最近どう？」「何か困っていることある？」と、兄弟姉妹の気持ちに耳を傾けましょう。
不登校の子どもにばかり気を取られてしまいがちですが、他の子どもも気持ちを話せる時間を作ることが大切です。

2. 「あなたも大事な存在」と伝える
「○○（兄弟姉妹）のことも大切に思っているよ」と、日頃から言葉や行動で伝えることが重要です。

3. 兄弟姉妹だけの特別な時間を作る
ときには、兄弟姉妹だけを連れ出して一緒に過ごす時間を作るのも良い方法です。
親子の時間をしっかり確保することで、「自分も大切にされている」と感じられます。

4. 学校との関わり方を話し合う
「学校に行くことはどう思う？」と聞いてみて、兄弟姉妹がどう感じているかを確認しましょう。
「学校に行くことが当たり前」ではなく、「自分で選んで行っている」という意識を持てると、納得感が生まれます。

5. 兄弟姉妹同士の関係をサポートする
「お兄ちゃん（お姉ちゃん）は大変だから…」と兄弟姉妹に無理をさせないよう気をつけつつ、自然な形でお互いの理解を深められるようサポートすると良いでしょう。

不登校の子どもがいると、家族全体のバランスが変わり、兄弟姉妹も様々な感情を抱えることがあります。
しかし、親が少し意識するだけで、兄弟姉妹の心の負担を軽くし、家族の関係をより良いものにすることができます。

「みんな大切な存在である」ということを、日々の関わりの中で伝えていきましょう。