こんにちは!
不登校カウンセリングセンターの黒瀧素子(くろたきもとこ)です。
新しい年度が始まりましたね。
新しい学校に進学したお子さん、
学年が上がって、新しい下駄箱、新しい教室、新しいクラスメイト、新しい担任の先生、新しい勉強、新しい・・・
たくさんの新しいことがはじまり、
お子さんはとても頑張っていますね。
最初だということで様々なことを頑張るのですが、
緊張もしています。その分疲れもたまります。
そして、その疲れのたまっていることに気づかずに、
張りつめた緊張の糸が切れてしまい、学校に行けなくなったり学校を行きしぶるなど、不登校がはじまることが多いのがゴールデンウィーク明けです。
”5月病”という言葉もあるように、
5月は4月からの新生活の疲れがたまって、緊張の糸が切れて不登校が始まりやすい時期なので、
子育て中の親であるあなたは、
不登校の6段階潜伏期(予兆期・予備期)ではないか、不登校の6段階の初期のような症状が出ていないかというところも気を付けてみてあげてくださいね。
不登校の6段階の潜伏期というのは、
不登校になる原因が起きてから、実際に不登校になるまでの期間のことです。
まだ子どもは学校に行っていて不登校にはなっていないので、この潜伏期の子ども本人はいつも通りに過ごしているように見えていて、ある日突然朝から行けなくなるといったことが起こります。
本人にとっては急ではありませんが、周りからは急に見えるのです。原因がゆっくり悪化して、周りからみても分からなく、あるとき突然に発病するような状態です。
不登校の6段階の初期とは、身体症状が現れやすい時期です。
この時期は一般的には3週間から1か月程度と言われていますが、3日で終わってしまうこともあります。腹痛‣頭痛‣吐き気‣便秘‣下痢‣食欲不振‣夜寝られない‣朝起きられない・スマホやゲームをやめられない等の身体症状が出始めてから身体症状が消えるまでの時期になります。
身体症状が出やすい子どもがいるかも思えば、全く身体症状の出ない子どももいるので、わかりづらいかもしれません。最初はちょっと風邪かなと思って病院に連れていったりして休んでいるうちに不登校の状態が進んでしまうことがあります。
身体症状が出ると初め親御さんは、不登校とは思いません。病院に行っては治るけれども、また学校に行こうとすると、また身体症状が出てくる。
このように不登校の根本原因が解決していないのに、また病院に行くことを繰り返しているうちに、1か月、2か月と過ぎていき、不登校の深層原因の発見を遅れらせることになります。
親御さんはわが子が不登校になるとは思っていないことがほとんどです。
不登校の潜伏期に入っていること、不登校の初期だということに親御さんが気づくことは難しいかもしれませんが、不登校になりやすい時期があるということ、不登校の初期に出やすい症状があるということを知ることで、不登校にならないように不登校を予防することが少しでもできればと思いこの記事を書きました。
少しでもお子さんの不登校の兆しに気づいたときは、早めに不登校専門のカウンセリングを受けることが大切です。早めに対処することで不登校の本格期や安定期に入っていかないようにしてあげられるといいですね。
お子さんが学校に行くことができ、将来の可能性を広げてあげたり、社会に出たときに必要な力をつけてあげられるように応援していきましょう。
あなたの幸せになる子育てを応援sています。