
こんにちは、
不登校カウンセリングセンターの真鍋良得です。
「うちの子、学校に行きたがらない…」
そう感じたとき、親としては「どうして?」「何があったの?」と心配になりますよね。
不登校の背景にはさまざまな理由がありますが、特に「不安」が大きな要因となっていることが少なくありません。
今回は、子どもが学校で感じる「不安」を理解し、親ができるサポートについてお話しします。
学校での「不安」にはどんなものがある?
子どもたちが学校で抱える不安には、主に以下のようなものがあります。
① 人間関係の不安
・友だちとうまく話せない、仲間外れにされるかもしれない
・先生に怒られるのが怖い
・グループ活動や発表が苦手
学校は集団生活の場。大人でも新しい環境では緊張するように、子どもにとっても人間関係は大きなストレスです。
② 勉強への不安
・授業についていけない、質問できない
・テストや成績のプレッシャー
・周りと比べてしまう
勉強が難しく感じると、授業の時間そのものが苦痛になり、学校へ行くこと自体が不安につながることがあります。
③ 環境への不安
・教室の雰囲気が合わない、騒がしくて落ち着かない
・体育や給食が苦手
・通学路が怖い(満員電車、人混みなど)
大人が気づきにくいところでも、子どもは強い不安を感じていることがあります。
子どもの「不安」を理解するためにできること
1️⃣ 子どもの気持ちを否定せずに聞く
「なんで学校行けないの?」と責めるのではなく、
👉「最近、どんなことが気になってる?」
👉「何か困ってることある?」
と、優しく問いかけてみましょう。
「学校に行くべき」という考えが強いと、子どもは話しにくくなります。まずは「どんな気持ちも大事だよ」と伝えることが重要です。
2️⃣ 子どものペースを尊重する
すぐに解決しようと焦ると、子どもはさらにプレッシャーを感じます。
「学校に行く・行かない」の前に、まずは心を落ち着ける時間を作ることが大切です。
・家で安心できる時間を確保する
・好きなことを楽しむ時間を作る
・小さな一歩(学校の近くまで行ってみる、オンライン授業を試す など)を提案する
親がリラックスしていると、子どもも安心しやすくなります。
3️⃣ 必要なら第三者のサポートを活用する
・学校の先生やスクールカウンセラー
・不登校支援の専門家
・フリースクールやオンライン学習
親だけで抱え込まず、周囲のサポートを活用することで、子どもに合った選択肢を見つけやすくなります。
おわりに
子どもの不安は、親にとっても心配なものですが、「無理に学校に行かせることが解決ではない」という視点を持つことが大切です。
子どもが安心して過ごせる環境を整えながら、少しずつ「どうしたら心が楽になるか?」を一緒に考えていきましょう。
「大丈夫だよ、ゆっくりでいいよ」
そんな言葉が、子どもにとって一番の安心になるかもしれません。
🍀 あなたのお子さんが、自分らしくいられる道を見つけられますように。