こんにちは。不登校支援センターの水野幸子です。
不登校のお子さんを支えている親御さん、言霊という単語を聞いたことがありますよね。
言葉には魂がある。
言っていることが叶っていく。 という意味の単語です。
人は無意識に言葉を発しています。
それが、口癖です。
例1
・ありがとう
・楽しい
・なんとかなる
・大丈夫
・まっいいか
という言葉をよく使っている人と
例2
・すみません
・イライラする
・もう無理
・できない
・最低
という言葉をよく使っている人
どちらの口癖のほうが毎日楽しく過ごせると思いますか?
どちらの人と一緒にいたいですか?
不登校のお子さんの口癖と考えたとき、どちらを口癖にして欲しいですか?
言葉は、毎日のことなので、知らず知らずのうちに強い影響力を受けているのです。
コミュニケーション能力があり、友達も多いお子さんでも、不登校になっているお子さんがいます。
話をよく聞くと、親御さんがお子さんを注意するときに、
・だからダメなんだ
・だからできないんだよ
・そのくらいできるだろう
と、お子さんの行動ではなく、人格までも否定する言い方をしている場合が多いです。
お子さんにとって、親は絶対的存在です。
ある程度の年齢になり、反抗できるようになってきますが、それでも、親御さんには愛してほしい、認められたいという気持ちはもちろんあります。
不登校のお子さんの親御さんも、今、子育てをする年齢になっていても、子どもの頃、親にもっとこうして欲しかったという気持ちがありますよね。
もしかしたら、親御さん自身が、親から受けた言葉で傷ついて、その傷が癒えていないかもしれません。
子どもにとって、親の存在はとても大きくて大切なのです。
言葉は、人の気持ちを変えるだけの力があるのです。
不登校のお子さんは、学校は嫌なところと思っています。嫌だ嫌だと毎日思っていれば、学校に行けたとしても、嫌なところにし目がいきません。
不登校になる前のお子さんは、学校の楽しいことを話してくれていましたよね。それは、どんなことだったでしょうか?
不登校のお子さんが、学校は嫌だと思っていることを、そうか、嫌なんだねと話しながら、何が嫌なのか聞いてみましょう。
そして、こういうところは楽しかったって言ってたよね。というように、楽しい面もあったことを思い出させてあげましょう。
この時に、学校に行きたくないという拒否感が強いときは、嫌だというきもちを親御さんが受け入れて、認めているところで止めておきましょうね。
不登校のお子さんと、学校で楽しいことあったよね、いいこともあるよねと話ができるようになるまでは、親御さんの口癖を直していきましょう。
ネガティブなことを多く発していませんか?
ネガティブな言葉を発しそうになったとき、心の中で思ってしまったことはどうしようもないので、言葉にして発するときは、ポジティブな言葉に変換して言いましょう。
一番簡単なのは、ありがとうを毎日、何回も言うことです。
不登校のお子さんに、
・生まれてきてくれてありがとう
・お母さん、お父さんの子どもでいてくれてありがとう
・親御さんが購入したものを使っているときに、使ってくれてありがとう
・ご飯を食べてくれてありがとう
親御さんはお互いに
・結婚してくれてありがとう
・出会ってくれてありがとう
・一緒に生活してくれてありがとう
などなど。
親御さんがお互いにありがとうと言っているところを、不登校のお子さんにどんどん見せてください。
親御さんが仲良くしている姿をみるだけで、お子さんは安心します。
心からのありがとうという言葉を聞いて、不快に思う人はいませんよね。
言葉を変えるだけで、家の中が柔らかくなっていきます。
家の中が柔らかくなり、お子さんが安心できれば、次に進もうと思えてきます。
お子さんが不登校だからつらいし、しんどいし、家の中が暗くなるんです、と思った親御さんもいるかもしれません。
そのお気持ち、よく分かります。
不登校のお子さんの状態で、親御さんの気持ちも浮き沈みが激しくなりますよね。
この状態は、親御さんの気持ちが、不登校のお子さん中心になっているからです。
不登校のお子さんのことが心配なのだから、中心になるのは当たり前と思いますよね。
私も経験者です、その気持ちもよくよく分かります。
不登校のお子さんが前向きになるのは、親御さんが幸せでいること。親御さんが前向きでいること。
親御さんが不登校のお子さんに求めているポジティブな感情を、親御さんから発していくことなのです。
そんなこと無理ですと思った親御さん。
まずは、ありがとうを毎日、何回も言いましょう。
いつでも、不登校カウンセリングセンターの心理士カウンセラーが寄り添うことを覚えていてくださいね。