心理カウンセラーのブログ

不登校から長い目で自立を考える

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どうしてうちの子が・・・

こんにちは、不登校カウンセリングセンターの水野幸子です。

お子さんが不登校だと知った時。不登校なのだと認めなくては行けなかった時。

親御さんはとても辛かったと思います。まさかうちの子が・・・と思いましたよね。

・体調不良のだけだ。病院で原因が分かれば大丈夫
・巷で言われている、起立性調節障害だ。治療すれば学校に行けるようになる
・今週は疲れているだけだ。来週になれば行ける

色々な思いが駆け巡りましたよね。

不登校のお子さんと同じ学校、同じクラスで、すでに不登校の生徒がいることを知っていた場合。

不登校の生徒さんの話をした経験があったとしたら、親御さんの心はさらに複雑であったはずです。

うちの子も、ああやって言われるんだ。と、周りの人にどんなことを言われるのか想像してしまいます。

不登校になったお子さん自身が、不登校になっている生徒に対して、友達同士で何か話をしていたとしたなら、不登校になったお子さんも、自分のことも、ああやって思うのか、と想像することになります。

不登校のお子さんは、学校に行かないという決断をするのにも勇気を振り絞っています。

学校にもう一度行くと決めることは、さらに何倍もの勇気が必要です。

自分のことをどう思われているのか、それが違っていたとしても想像できている時は、なおさら、不安で仕方がありません。

不登校は、誰の身にも起こることなのです。

子どもは学校に行けなくなっているいから、不登校です。

大人が出社できないと言うのなら、休職とか、欠勤になっていきます。

不登校は、色々な要因で起こります。
原因は一つではありません。

人それぞれなのです。

人それぞれ持っている、思い込みや、思考癖、観念(主観的価値観)に何かが引っかかってしまうのです。

引っかかったものが何なのかを見つけて緩めていくことが、不登校の解決につながります。

不登校を再発することや、社会人になって休職をする、ということが起こらないようにできるのです。

引っかかることを自分で対処できるようになる力を持っていくことが、自立につながっていきます。

お子さんが不登校になったとき、ともかく学校に行ってくれればいい。では、お子さんの本当の意味での自立にはなりません。

不登校になったことは、辛いことです。

辛い、なんで、と言い続けているだけでは、不登校は残念ながら解決をしません。

すぐに!ではなく、長い目で見ていくことが大切なのです。

その、長い目は、学校に行ければいい、ということを言っているのではありません。

不登校のお子さんが、自立して生きていくなかで、色々な困難に立ち向かうだけの方法を学ぶということです。

学生は、6.3.3.4 とすれば、16年です。

2024年の平均寿命は 男性は81.09歳 女性は87.14歳です。

80歳まで生きるとすると、学生の時間はちょうど20%。5分の1となります。

学生の5分の1の時間を、長いととるのか、短いととるのかも人それぞれです。

学生の16年間は、60歳から76歳までの16年間と比べると、遥かに濃厚で、人として成長していくうえでも、貴重な時間になります。

人としてのイロハを覚える時期でもあるからです。

進路という決定をしく時期でもあります。

学生として進路を決めていくほうが、日本の場合はスムーズに行くところがあるので、そういう意味では、不登校を早く解決したいという気持ちがでてきますよね。

進路を決めるにも、お子さん自身が自分で決める力を持っていなければ、進学してから苦しむことになります。

学校に行かないと自分で決めたお子さんは、意志を持っていると言ってもいいわけです。

お子さんの学校に行かない という意志を、こういう大人になりたい、という方向に持っていくことができれば、不登校のお子さんは自立していくことができます。

不登校は、ただ、世の中の流れに流されていくのではなく、自分で立ち向かおうとしていることでもあるのです。

ただ、立ち向かうにはまだ気持ちが成長しきれていなかったのかもしれません。
視界が狭いために、思い込んで苦しんでいるのかもしれません。

色々な考え方、視点があるということを、お子さんに伝えていきましょう。

親御さん自身も、学校に行くのは当たり前だと思っていたのだけど、当たり前なのではないかもしれないと、今までになかった考え方が浮かんだはずです。

親御さん自身も、色々な視点があること、色々な考え方があることを一緒に気づいていきましょう。

そうすることが、不登校のお子さんの本当の意味での自立につながっていきます。


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