こんにちは、
不登校カウンセリングセンターの真鍋良得(まなべりょうえ)です。
子どもが落ち込んでいたり、やる気を出せない時「大丈夫、一緒に頑張ろう、お母さんがついてるよ」「つらいことがあるかもしれないけれど、顔をあげて元気を出していこう」といった言葉をかけることはありませんか。
そうやって、ポジティブに、前向きに考えることは、一見すばらしいことのように思えるかもしれません。
しかし、実はこういった親のポジティブ思考が不登校の子どもをさらに動けなくすることがあります。
子どもは、学校でつらいことがあったり、いじめられたりして深く落ち込んで自信をなくしている時には、何を言われても前向きな気持ちになれず、さらにつらい気持ちになることがあります。
親からポジティブな考えでいなければならないということを教えられると、落ち込んでいる自分のことを「前向きになれないダメな人間」と捉え、自己肯定感の低下にもつながります。
人はポジティブな時もネガティブな時もあります。
ポジティブが良くてネガティブが悪いと思考になると、ネガティブになっている自分を責め、苦しくなります。
ポジティブとネガティブ、両方があるかたバランスが取れるのです。
落ち込んでいる子どもを無理に励ましてポジティブにしようとすると、思考が偏ります。
子どもの気分が沈んでいる時には、その気持ちを肯定的に受け止めてあげて、共感し、今の気持をしっかりと味わう時間を大切にしてあげることで、つらいことがあっても乗り越えられるメンタルが作られます。
ポジティブ思考自体は悪くありませんが、無理にポジティブに持って行こうとせず、子どもが自分で気持ちをコントロールするのを陰からそっと支えながら見守ってあげるような姿勢でいるといいでしょう。