心理カウンセラーのブログ

長期休みは学校で生活する体力を維持しよう

更新日:

こんにちは。不登校カウンセリングセンターの水野幸子です。

今日は、クリスマスイブイブです。
この週末から冬休みに入る学校は多いのではないでしょうか。

不登校のお子さんの親御さん、支援をされている方は、「不登校の6段階」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

詳細は当不登校カウンセリングセンターのホームページに「不登校の6段階とは?」というタイトルで掲載しています。

今回のブログは、特に
5段階目の登校刺激期(リハビリ期)
6段階目の経過観察期(再発防止期)

に入っている不登校のお子さんの親御さん向きのお話になります。

長期休みというのは、不登校のお子さんだけではなく、学校に行っているお子さんにとっては、とっても楽しみな時期です。

・朝、眠りたいだけ眠ることができる
・友達とずっと一緒に遊んでいることができる
・嫌いな授業にでなくてもいい
・嫌いな友達や先生に会わなくてもいい
・好きなことを1日中していられる
・夜更かしができる
などなど

こんな楽しい毎日を過ごせるのが長期休みです。

ここで、想像をしてみましょう。
不登校の6段階である登校刺激期、経過観察期のお子さんが、長期休みの間、毎日好きなことを好きなだけ行って、リズムを乱した生活をしていたとします。

始業式に学校に行けるでしょうか。
1日中、教室に座って授業を受けるという学校生活を再開することができるでしょうか。

不登校の親御さんとしては、学校に行けていなかったお子さんが、学校に行けていることが嬉しいですよね。

朝、行きたくないと言うのを、押し問答しながら学校に行かせる。
車で学校まで行ったものの、車からなかなか降りない。涙をポロポロ流している。
そんなことを繰り返しながらも、頑張って学校に行けるようになっている。
長期休みはゆっくりしていいよ、ゆっくりさせてあげたい。と、思うのではないでしょうか。

その気持ちは、私もよく分かります。
でも、その気持ちがお子さんを苦しめることになるのです。

せっかく頑張って、ストレス耐性を上げて来ました。
学校に行けなかったのに、別室登校できるようになったのです。
別室登校から、1時間だけでも教室に行けるようになったのです。
スモールステップを踏んで、当たり前のように教室で授業を受けるまでに克服してきているのです。

この状況を、長期休みの間も維持し、長期休み明けも学校に行ける状態にしておきたいですよね。

学校生活を送るだけの体力は維持しておくことが大切なんです。
学校に行くのは当たり前という、意識を維持することが大切なんです。

そのためには、学校生活と同じように長期休みを過ごすことです。

・生活リズムを崩さない
・学校の門タッチに行く
・時間割通りに机に向かう

この3つを行いましょう。

不登校のお子さんは、せっかく楽しみにしていた長期休みが台無しになると感じるでしょう。
ですので、なんで!と荒れる場合もあります。

ここで、不登校のお子さんの意見ばかりを通すと、今までのお子さんの頑張りも、親御さんの頑張りも無駄になってしまいます。

また、一からやり直しになります。

お子さんが、学校の友達と遊ぶ約束をしてきたときは、そこは遊んでもいいでしょう。友達との交流は大切です。友達に会いたいから学校に行くという原動力にもつながります。

ただ遊ぶだけで、宿題をやらないということがないように、メリハリのある生活をするようにしましょう。

今回の長期休みを乗り越え、新学期に当たり前に授業に参加できるようになれば、次の長期休みは自由な時間を増やしても大丈夫です。

守ることは、生活リズムは崩さない。
ウォーキングを兼ねた門タッチが当たり前になっていれば、再発防止につながります。

不登校のお子さんと、支えてきた親御さんの頑張りが無駄にならない長期休みにしてくださいね。

-心理カウンセラーのブログ

Copyright© 不登校カウンセリングセンター , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.