こんにちは、不登校カウンセリングセンターの水野幸子です。
不登校のお子さんは、繊細で優しいお子さんが多いです。
優しいからこそ、周りの人がみんな気持ちよくいられないといけない、と思います。
繊細だからこそ、周りの人の気持ちを察することができます。
お子さんのことを、「優しくて、心くばりができるとてもいい子ね。」と、褒められたらどう思いますか?
きっと、嬉しいという気持ちが出てきますよね。
お子さんが、毎日元気に楽しそうに学校に行っているのであれば、優しくて、心くばりのできる子のまま育ってね。と思うでしょう。
ですが、優しくて、心くばりできることが不登校になった原因だとしたら、そのままでいてと思うでしょうか。思わないですよね。
優しくて繊細なお子さんでも、不登校になるお子さんと、ならないお子さんがいます。
その違いには色々要因があります。要因の一つは
不登校のお子さんがどれだけ自分を大切にしているかです。
例えば、給食でプリンが3個余りました。
あなたも食べたいと思っています。
他に食べたいと言うクラスメートが3人いました。
じゃんけんで誰が食べるのか決めることになりました。
さあ、あなたならどうしますか?
自分を大切にしているお子さんは、もちろんジャンケンに参加します。
自分よりも周りに気を遣っているお子さんは、自分が食べたいと言わなければ、みんながプリンを食べることができる。だから、食べたいって言うのはやめよう。と考えるのです。
このように、自分よりも周りの人の気持ちを優先させることを、毎日毎回行っていると、どうなてるでしょうか。
お子さん自身が気づいていないだけで、
・食べたかったな、やりたかったなという後悔が残ります
・心は悲しんでいます
・もっとこうしたい!という気持ちがくすぶっています
そして心が疲れ切って、学校に行きたくないという気持ちになっていくのです。
では、どうすれば自分を大切にするようになるのでしょうか。
それは、親御さんの愛をたっぷりお子さんに注いであげることです。
たっぷり愛情を注いでいますよ、と思う親御さんがほとんどだと思います。
その親御さんの愛情が、お子さんに届いていない可能性があります。
お子さんが、親御さんの愛情をうまくキャッチすることができないのかもしれません。
この場合、お子さんがうまくキャッチすることができる愛情表現をしていけば、
お子さんは、親御さんに愛されているという自信が持てます。
こんなに愛されているのだから、自分を大切にしようとお子さんが思うようになります。
自分を大切にしようと思うことができれば、周りからどう思われていても、何を言われても、平気になります。
周りの人からどう思われているのか気にならなくなれば、学校に行こうという気持ちがでてきます。
不登校のお子さんが学校に行けない原因に、周りからどう思われているのか恐い、不安という気持ちがあります。
親御さんから愛情をたっぷりもらい、家は安心できる場所。という気持ちをお子さんが持っていれば、学校に行くときも安心です。
親御さんが、お子さんがいてくれることでとても幸せであることを、伝えてあげてください。
愛していると伝えてあげてください。
そして、親御さん自身も、自分のことを大切にしてください。
不登校のお子さんのことを気にかけてばかりで、親御さんがホッとする時間をないがしろにしていませんか。
親御さんが笑顔でいることが、お子さんが一番安心できることです。
家族で笑っている時間が増えれば、お子さんは学校に行こうという気持ちになりますよ。
今日はいつもより、自分の気持ちを大切にしてみませんか。
それでは、良い1日をお過ごしください。