心理カウンセラーのブログ

不登校の子どものモチベーションを上げるには?

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こんにちは、不登校カウンセリングセンターの神谷今日子です。

不登校の子どもが、勉強などのモチベーションが上がらなかったり、学校に行くモチベーションが上がらなかったりすることはありませんか?

めんどくさい
寝ていたい
家でゲームしていたい

不登校の子どもの口から出るそんな愚痴を聞く度に、親のあなたとしては、「そんなのは、みんな思ってる!!」と思うかもしれませんね。

今日は、そんなモチベーションが上がらない不登校児に対して、どうしていけばよいのか、お話できたらと思います。

モチベーションが上がらない…その裏には…


モチベーションが下がる・何もかもが面倒になる、その裏には、「高すぎる理想」があることが多いです。

完璧にできる自分でいたい。
誰からも好かれる自分でいたい。
誰からも認められる自分でいたい。


最初は達成できるかも!?と思って、一生懸命取り組みます。
ただ、それが達成できないとわかった時に、モチベーションが下がったり、何もかも面倒になることがあるのです。

確かにそうですよね。
達成不可能であまりにも高い目標をやるようにずっと言われたら、「もういや!やりたくな~い!」ってなりますよね💦

完璧にできないならもうやらない。
嫌われる可能性があるなら人とは関わりたくない。
認められないくらいなら最初からやらない方がまし。


こんな風に思って、モチベーションが下がるのです。

不登校の子どものモチベーションを高めようとして逆効果になるケース

モチベーションが下がる裏には「高すぎる理想」がある。

ですから、モチベーションを高めようとして、逆効果になってしまうこともあります。

「これができたら完璧になるからやってみなよ」
「これができれば褒めてあげるよ」
「これができれば人から認められるよ」


こんな風に、高すぎる理想を強化させるようにして、モチベーションを高めようとすると、逆効果になることがあります。

高すぎる理想があって、モチベーションが下がっているのに、その理想をさらに強化しようとすると、ますます動けなくなってしまうのですね。

偽りのモチベーションと本当のモチベーション


高すぎる理想からのモチベーションは、一瞬すごく燃えるようにやる気を出せる一方で、無気力になりやすいのです。
浮き沈みが激しく、崩れやすいので、「偽りのモチベーション」です。
特に頑張り屋さんで不登校になった子の場合、この「偽りのモチベーション」でずっと頑張ってきて、力尽きた子も多いです。


では、どうしたらいいのでしょうか?

「完璧になる・認められる・好かれる・愛される」などの「人の評価」をモチベーションの原動力にするのではなく、
「本当に自分がやりたい」をモチベーションの原動力にするのです。

心から自分がやりたいが原動力であれば、あえてやろうとしなくても勝手に始めちゃいます。
これが、「本当のモチベーション」です。

偽りのモチベーションと本当のモチベーションでは、同じことをするのにも変わっていきます。

ただ、テストで良い点を取って褒められることだけをモチベーションに勉強するのではなく、
学ぶ内容への好奇心や達成感をモチベーションに勉強をすることで、勉強も楽しくなります。

親や先生から怒られないためだけをモチベーションに学校に行くのではなく、
自身の生活の充実感や達成感をモチベーションに学校に行く。

こんな風に、変えていくことが大切なのですね。

不登校の子どもの「本当のモチベーション」を高めるには?


では、親として、どうすれば、不登校の子どもの「本当のモチベーション」を高めることができるようになるのでしょうか?

今回は、色々ある方法のうち、1つを紹介します。

それは、どんな子どもであっても、愛していくことです。

勉強ができてもできなくても、
完璧であってもなくても、
先生から認められるような子であってもなくても、
ちょっと嘘ついたりいたずら好きだったりしても、
あなたのことは愛してると伝えていくことです。

そうすることで、不登校の子どもは、周りの人の評価を原動力にして、恐怖で頑張る必要がなくなります。
本当の自分のやりたい!という気持ちを原動力に進んでいけるようになるのです。

今日やったからといって、明日一瞬で変わるものではありませんが、一歩一歩積み上げてみてくださいね。
小さい頃は誰もが好奇心に溢れていたように、誰もが、本当のモチベーションを心の奥底に持っているのです。

では、今日は心理カウンセラーの神谷今日子がお送りしました。

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