不登校カウンセリングセンター
真鍋良得です
失敗に寛容になりましょう。
失敗を許しましょう。
不登校になる子どもは、失敗を恐れて動けなくなっていることがあります。
一度失敗すると、また次も失敗するんじゃないか、テストの点が低いと、もう自分はダメなんじゃないか、そんな風に感じて動けなくなっていった結果、学校にも行けなくなります。
子どもがコップに入ったジュースをこぼした時、あなたはどのように対処しますか。
子どもを叱りますか、掃除しなければいけない手間がかかることを嘆きますか。
それとも当たり前のように「ああ、こぼれたね」と、淡々と掃除して新しい飲み物を用意しますか。
親である自分自身がジュースをこぼした時は、あなたはどのように対処しますか。
ちゃんとできない自分に怒りを感じますか、自分に腹をたてますか。
それとも、当たり前のように「ああ、こぼれたな」と、淡々と掃除して新しい飲み物を用意しますか。
起きた出来事に良いも悪いもありません。
ただ「ジュースがこぼれた」、その事実があるだけです。
子どもがちゃんとしてないから、自分がちゃんとしてないからと怒りを感じるのは、それが良くないことだと自分が思っているからです。
親が怒ったりイライラすると、子どもは失敗を恐れて自分でジュースを注いだりグラスを運んだりすることをしなくなるかもしれません。
ちゃんとできないと怒る親の様子を見て、失敗を避けるために何かをやってみようとする気持ちがなくなっていくかもしれません。
失敗しても、うまくいかなくても、それが悪いことだと決めつけず、その事実をそのまま受け入れて、次はどうすればいいかを考えることが失敗を生かすことになります。
ほんとうは失敗なんてなくて、起きた出来事は誰かが悪いからだったり誰かのせいでもなくて、それは避けられない出来事だったのです。
ただありのままに受け入れ、失敗してもうまくいかなくても、それを許せるようになれば、子どもは「失敗しても大丈夫なんだ」と思えるようになり、行動できるようになります。