こんにちは。不登校カウンセリングセンターの水野幸子です。
不登校のお子さんの親御さんに質問です。
あなたは、嫌なこと、苦しいこと、つらいことを我慢しながら毎日続けていたらどうなると思いますか?
・気持ちが落ち込んでくる
・泣いている
・怒りっぽくなる
・落ち着かない
・元気がなくなる
・食欲がなくなる
・眠れなくなる
・お腹が痛くなる
・頭が痛くなる
・めまいがする
・吐き気がする
色々浮かんできますね。
この症状、どこかでみたことありませんか。
そうです。不登校のお子さんに現れていた症状です。
今も現れているお子さんもいるでしょう。
不登校のお子さんは、すごく頑張っていたんだな、辛かったんだな、ということが分かりますね。
でも、同じクラスの子、同じ部活の子、みんなが不登校になっているわけではありません。
それはなぜなのでしょうか。
知人から聞いたおばあちゃんと猫のお話をします。
お孫さんが捨て猫を拾ってきました。飼うと言って聞きません。
おばあちゃんは猫が大っ嫌いです。昼間は家におばあちゃんしかいないので大反対です。
でも、猫を飼うことになりました。
最初のうちはおばあちゃんはブツブツ文句ばかり言っています。
猫のいる部屋には来ないようにしていました。
ですが気が付くと、おばあちゃんは猫と同じ部屋にいるようになりました。ただ、猫から一番離れた場所にいます。
時が経つにつれて、同じ部屋でのおばあちゃんと猫の距離が近くなっていきます。
お孫さんが早く家に帰ってきたとき、おばあちゃんが猫に話しかけているのを聞いて、びっくりしました。
そして、おばあちゃんは猫に触ることができるようになり、かわいいね、と言うようになったのです。
猫が大っ嫌いなおばあちゃんは、昼間、猫がいる家に1人でいるという、苦痛な生活を送ることになりました。
それでも、毎日毎日、一緒に過ごしていく中で、おばあちゃんは猫に少しづつ慣れていったのです。
慣れていく中で、猫は大っ嫌い、という観念(感情)が変化していったのですね。
不登校のお子さんは、辛い状況に慣れることができなかった。
その状況で感じている嫌だという感情を、観念を、日々強くしていってしまったのです。
それではも、不登校のお子さんは、学校に行くことができないのか、というとそうではありません。
あばあちゃんが猫に慣れていったように、不登校のお子さんも嫌だと思っていることに慣れていけばいいのです。
おばあちゃんが猫は大っ嫌いという観念を緩めていったように、お子さんが持っている嫌だという観念を緩めていけばいいのです。
そのためには、まず、お子さんが安心していられ場所で、心の傷を癒してあげましょう。
それを一番できるのは、親御さんです。
でも、親御さんがいつも疲れている顔をしていると、不登校のお子さんは、自分が学校に行けないからだとお子さん自身を責めてしまいます。
なので、親御さん自身の心と身体も癒してください、大切にしてくださいね。
まずは、思いっきり伸びをして空を見上げてみませんか。