心理士のブログ

「良い子」でいなきゃ...が子どもを苦しめる

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こんにちは、
不登校カウンセリングセンターの真鍋良得です。

「挨拶がきちんとできる子はいい子」
「お手伝いができる子はいい子」
「宿題をきちんとやる子はいい子」

——親としては、ごく自然に思えることですよね。

でも、この“良い子”の基準を強く求めすぎると、子どもの心を追い詰めてしまうことがあります。

「できない=ダメな子」という刷り込み

親の価値観が「できる子が良い子」「できない子はダメな子」になってしまうと、
子どもは「自分はダメなんだ」と自己否定するようになります。

例えば、朝起きられないとき。
「ちゃんと起きないとダメ」と責められると、子どもはただの疲れや不安を「怠け」と思い込みます。

また、宿題を忘れたとき。
「勉強しないとダメ」と繰り返し言われると、自分に自信を持てなくなっていきます。

不登校につながる“見えないプレッシャー”

実際に、不登校の子どもたちの多くが「自分は甘えている」「ダメな子だから嫌われる」と感じています。
その背景には、親が無意識に持っている「こうあってほしい」という期待があることが少なくありません。

子どもは親の顔色を敏感に読み取り、
「できない自分は愛されない」と思い込んでしまうのです。

その積み重ねが、劣等感や不安を強め、
やがて学校に行く力を奪ってしまうことにもなりかねません。

大切なのは“行動”ではなく“気持ち”に目を向けること

行動ばかりに目を向けるのではなく、
その裏にある気持ちを感じ取ってあげることが大切です。

  • 朝起きられない → 体が疲れている、気持ちが重い
  • 勉強しない → 自信がない、意味を見いだせていない
  • ゲームばかりする → 現実から離れて安心したい

行動を責めるより、「どんな気持ちでそうしているのかな?」と寄り添うことで、
子どもは少しずつ安心して心を開き、自分から動き出すようになります。

まとめ

「挨拶ができる子が良い子」「お手伝いができる子が良い子」
——その考え方自体が悪いわけではありません。

ただ、そこに縛られすぎると、子どもは「できない自分はダメ」と苦しくなってしまいます。

子どもを“行動”で判断するのではなく、
“心”に寄り添うことが、不登校を解決する大きなカギになります。

不登校の解決法について、もっと詳しく知りたい方は、ぜひ、不登校カウンセリングセンターの無料メルマガをお読みください。

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