心理士のブログ

子どもをそっと見守ることの意味

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~不登校の子どもに対して今できる大切なこと~

こんにちは、
不登校カウンセリングセンターの真鍋良得です。

お子さんが不登校になったとき、親としては本当に心配ですよね。

「どうして学校に行けないんだろう?」
「何か私にできることはないかな?」

そんなふうに、子どものために何かしてあげたいという気持ちは、どの親御さんにもあることです。

私自身、わが子が不登校になったとき、毎日のように悩み、なんとか学校に行ける方法はないかと一生懸命考えました。

でも――。

実はその「なんとかしよう」という気持ちが、かえって子どもを苦しめてしまうことがあるのです。

「そっとしておく」「自由にさせる」とは

子どもが不登校のときに大切なのは、無理に原因を聞き出そうとしたり、心配しすぎて行動をコントロールしようとしたりしないことです。

なぜなら、子どもは親の不安や焦りを敏感に感じ取り、「自分のせいで親を困らせている」「責められている」と受け止めてしまうからです。
そうなると、ますます心を閉ざし、元気も自信も失ってしまいます。

だからこそ、まずは「学校に行ってほしい」という気持ちを手放して、子どもをそっとしておくこと。
自由に過ごさせてあげることが、子どもの心を癒し、回復への一歩になるのです。

どう関わればいいの?

「自由にさせる」と言っても、何もしないということではありません。
大切なのは、子どもをコントロールせず、見守る意識で関わることです。

次の5つを心がけてみてください。

1. 子どもの言動をそのまま受け止める
正しいか間違っているかは気にせず、まずは「そうなんだね」と受け止めましょう。

2. 親自身が笑顔でいられるように
親が健康で笑顔でいることは、子どもにとって大きな安心になります。

3. 子どもの気持ちに共感する
「つらいんだね」「そう感じるんだね」と、子どもの気持ちに寄り添いましょう。

4. 失敗も成功も丸ごと応援する
どんなときも、親は味方だよというメッセージを伝え続けることが大切です。

5. 親が幸せの見本になる
子どもは親の背中を見ています。だからこそ、親自身が自分の人生を楽しみ、幸せであることが、子どもにとっても希望になります。

幸せのカタチは人それぞれ

親が「これが幸せ」と思う生き方と、子どもが感じる幸せは違うかもしれません。
そして時代が変われば、幸せのカタチも変わります。

「いい学校、いい会社、結婚して安定した生活」
それが親世代にとっての幸せだったとしても、今の子どもたちにはもっと違う「幸せになる道」があるかもしれません。

まずは、親が笑顔に

子どもの未来を信じて、まずは親が自分の幸せを大切にしませんか。
親が笑顔で過ごすことが、子どもが安心し、自分らしく生きるための一番の土台になります。

子どもをそっと見守ることは、決して「何もしないこと」ではありません。
愛を持って、そっと寄り添うこと――
それが、今できる最高のサポートなのです。

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