
こんにちは、
不登校カウンセリングセンターの真鍋良得です。
不登校の子どもと向き合う毎日は、不安や戸惑いの連続かもしれません。
「なぜ学校に行けないんだろう」
「このままで大丈夫なのかな」
「自分の関わり方が間違っていたのかな」
そんな思いが胸の中でぐるぐると渦を巻いている方も多いのではないでしょうか。
でも、どうか知っておいてほしいことがあります。
不登校は“誰かのせい”ではなく、子どもがいま安心を求めているというサインなのです。
今回は、「安心できる居場所」を家庭の中に作るために、親としてできることをお伝えしていきます。
1. 「がんばれ」より「そのままでいいよ」
学校に行かない日が続くと、つい焦って「がんばって学校行ってみようか」と言いたくなることもあるでしょう。
でも、いま子どもが必要としているのは、「がんばれ」ではなく
「そのままでも大丈夫だよ」という言葉です。
毎日を生きているだけでも、子どもは十分がんばっています。
まずは、いまの子どもを認めて、そっと安心の毛布をかけてあげてください。
2. 無理に話さなくても、そばにいることが大切
「話してくれない」「本音がわからない」と感じることもありますよね。
でも、言葉がなくても、親の存在は子どもの心にちゃんと届いています。
無理に話を聞き出そうとせずに、一緒にテレビを見たり、ごはんを食べたり、ただ同じ空間にいるだけでも十分です。
子どもにとって、「自分を受け入れてくれる人がそばにいる」ことが、心の支えになります。
3. 小さな「できた」を一緒に喜ぼう
子どもが少しでも動けたとき、例えば…
- 朝起きられた
- ごはんを一緒に食べられた
- 外に出られた
そんな小さな「できた」を見つけて、一緒に喜んであげてください。
「できたね」
その一言が、子どもにとっての自信の種になることもあります。
4. 親自身も、無理をしないで
子どものためにと頑張りすぎて、親が疲れてしまうこともあります。
でも、親が元気でいることも、子どもにとっての安心につながります。
ときには誰かに話を聞いてもらったり、リラックスできる時間を作ったり、
「自分を大切にすること」も忘れないでくださいね。
〜居場所は、心で感じるもの〜
子どもが「ここにいていいんだ」と思える場所。
それは、安心できる空気、責められない空気、そして、愛されている実感のある場所です。
家がそうなれるように、少しずつでも、できることから始めていきませんか。
子どもも、そして親も、
「自分らしくいられる居場所」がきっと見つかりますように。