心理士のブログ

不登校っ子を苦しめるもの

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不登校カウンセリングセンターの西浦まゆみです。

不登校っ子を苦しめているものがあります。

それは「孤独感」です。

不登校っ子は家族の中にいても、
学校で友人の中にいても孤独感を感じていることが少なくはありません。

それは、こんな私(僕)をわかってくれない、話を聞いてくれない
こんな私(僕)ではダメだ・・・という思いがあるからですね。

不登校っ子の中には、うまく自分を表現できずに、
恥ずかしがり屋な子とか人見知りが強い子などと思われやすい子がいます。

しかし、現実は不安や緊張が強いために
人前でうまく話せなかったり、
人前に出ると緊張のあまりに頭が真っ白になって固まったりしているだけなのです。


それが誤解されて、恥ずかしがり屋な子とか人見知りな子と見られ、
適切な対応が取られずに、自分のことは誰もわかってくれないと
孤独感に苛まれ不登校になっていきます。

孤独感は、どうせ自分のことはわかってくれないとの気持ちから生まれます。

そんな不登校っ子は、
自分のことをどう伝えたらいいのかわからないことも多いものです。

だから「学校には行けない」「学校に行きたくない」
「学校に行くのが怖い」との拒否反応をしてしまいます。

そんな不登校っ子には寄り添う言動をすることです。

学校に行かないことを肯定するのではなく
学校に行けない気持ちを肯定すること
ですね。


不登校っ子は自分のことをわかって欲しい、
自分の不安や恐れをわかって欲しいと思っています。

しかし、それをどう言語化したらいいのかわからないでいます。

その根本は自己肯定感の低さだったり劣等感が強かったりしますが、
こんな自分を知られたくない
こんなこと言ったら否定されるんじゃないだろうか
人に見られるのは怖い・・・などの思いがあるからですね。

なので、まずは親のあなたが不登校っ子に対して
穏やかな表情で、ゆっくりした口調で接していくことが大切です。

不登校っ子が話しやすい雰囲気を作ることですね。

不登校っ子が話をしてきたら、
途中で不登校っ子の話を遮ったり、
こういう時はこうしたらとアドバイスをしたり、
そう言ったらダメよと否定したりしないで、ただ不登校っ子の話を聞くことです。

その時に不登校っ子が話しやすいように、
「うん、うん」などの相槌をしたり、
「そう思っていたのね」「それは苦しいよね」など
不登校っ子が感じているであろう気持ちを代弁したりすることです。

不登校っ子は親のあなたが話を聞くことで
自分のことをわかってくれるという思いがでて、
苦しめている孤独感が和らいでいきます。

意識してくださいね。

不登校っ子のことで気になることがありましたら、気軽に相談してください。

大切なことはひとりで抱え込まないことです。


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