
~「今できること」に目を向けて、子どもの未来を育む~
こんにちは、
不登校カウンセリングセンターの真鍋良得です。
「このまま、うちの子は将来どうなってしまうのか…」
「学校に行かなくて、ちゃんと社会で生きていけるのだろうか…」
そんな不安を、今、抱えている方もいらっしゃるかもしれません。
でも大丈夫です。
不登校の子どもたちにも、自分らしく幸せに生きる道はたくさんあります。
今回は、子どもが将来に希望を持つための考え方と、親としてできるサポート方法をお伝えします。
1. 将来への希望が見えなくなる理由とは?
不登校の子どもたちは、「このままで大丈夫かな?」という不安を、実は大人以上に感じていることがあります。
特に、学校が社会のすべてのように感じている子どもにとっては、登校できないこと=「失敗」や「脱落」と思い込んでしまうことも。
この「将来が真っ暗に見えてしまう」状態は、自己否定や無気力の原因にもなります。
そこで必要なのが、大人の視点から**「いろんな生き方があるよ」「今は休む時間でいいんだよ」と伝えてあげること**です。
2. 親の一言が、子どもの未来の光になる
子どもが将来に希望を持てるようになるには、まず**“今の自分を肯定してもらえること”**が大切です。
たとえば、こんな言葉をかけてあげてください。
- 「生きていてくれて、それだけでうれしいよ」
- 「学校に行かない選択も、あなたが真剣に考えた結果だと思うよ」
- 「大人になってから伸びる人もたくさんいるんだよ」
未来を語る前に、まず“今ここにいる自分”を認めてもらえると、子どもは安心して一歩を踏み出せます。
3. 「どう生きたいか」を一緒に考える時間を
学校に行かない子にとっては、「将来何になりたい?」と聞かれてもピンとこないことが多いです。
そんなときは、「どんなふうに毎日を過ごしたい?」というライフスタイルのイメージから入ってみてください。
- 一人でコツコツするのが好き?
- 動物が好き?パソコンは得意?
- 朝はゆっくり起きたい?人とたくさん関わる仕事がいい?
子どもの“好き”や“得意”をヒントに、未来の暮らしを一緒に想像してみましょう。
未来が「仕事」や「進学」だけではなく、「どんな気持ちで毎日を過ごすか」だとわかると、子どもはプレッシャーなく未来を考えられるようになります。
4. 親ができる3つのサポート
① 安心できる居場所を守る
「ここにいていいんだ」「自分は愛されている」と感じられることが、すべてのスタートです。
② 「正解」を求めすぎない
つい「ちゃんと将来を考えなきゃ」と焦ってしまいますが、正解は一つではありません。
寄り添いながら、少しずつ「その子なりの道」を一緒に探していく姿勢が大切です。
③ 自分の人生を楽しむ背中を見せる
親が幸せそうに生きている姿こそが、子どもにとっての一番の「希望のモデル」です。
「うちの親は、楽しそうに毎日を生きてるな」
そう感じるだけで、未来を信じる力になります。
まとめ:子どもは「今の安心」から未来を育てる
子どもが将来に希望を持てるかどうかは、今「安心して生きられているか」が大きな鍵になります。
焦らず、比べず、目の前の小さな「できた」を一緒に喜んでいくことで、子どもは少しずつ自信と希望を取り戻していきます。
子どもの未来を信じる力は、親から始まります。
大丈夫。
ゆっくりでいいのです。
“今ここ”にいるわが子を、まるごと受け入れてあげてくださいね。