心理士のブログ

不登校の子どもが前向きになれるような習慣づくり

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~「できること」から始めよう、毎日の小さな積み重ね~

こんにちは、
不登校カウンセリングセンターの真鍋良得です。

「うちの子、このままで大丈夫なのかな…」
「毎日ゴロゴロして、将来が心配…」
そんな不安を抱えながら、どう接すればいいのか悩んでいる親御さんも多いのではないでしょうか。

でも、焦らなくて大丈夫です。
子どもが前向きになるきっかけは、
ほんの小さな「習慣」から生まれることもあるんです。

◆ 子どもが前向きになる習慣づくり3つのステップ

①「朝のリズム」をゆるやかに取り戻す

学校に行かない日々が続くと、生活リズムが乱れがちになりますよね。
でも、無理に早起きをさせたり、「もっとちゃんとしなさい」と責めてしまうと、かえって心のドアが閉じてしまうことも。

まずは、「朝ごはんだけ一緒に食べる」「起きたらカーテンを開ける」など、一緒にやれることを少しずつ増やしてみましょう。

💡ポイント:
「おはよう」とやさしく声をかけるだけでも、子どもの心には届いています。

②「できたこと」に目を向ける習慣を

不登校の子どもは、自信を失っていることが多く、「自分なんて…」と心の中でつぶやいています。

そこで大事なのは、“できていること”を見つけてあげる視点です。

たとえば、
・ゲームをしながらでも、笑っていた
・自分から話しかけてくれた
・食事のとき、少し表情がやわらかかった

それを見逃さず、
「笑ってくれてうれしかったよ」
「自分から話しかけてくれて、びっくりしたけどうれしかったな」
と、ありのままをやさしく伝える習慣を持ってみてください。

③「今の気持ちを言葉にする」安心の時間を

不登校の子は、頭の中でいろんな思いや不安が渦巻いていることが多いです。
でも、それをどう伝えればいいのか、自分でもわからなくて黙っているだけかもしれません。

「今日はどんな気分?」
「今、疲れてる?元気ある?」
といった感情に寄り添う問いかけをしてみましょう。
無理に答えを求めず、「聞くよ、でも無理に話さなくていいよ」という安心感が伝わるような接し方を心がけて。

◆ 習慣づくりは、親の“安心感”から始まる

子どもが前向きになるには、安心できる環境が必要です。
そしてその環境は、「ちゃんとしなさい」ではなく、
「大丈夫だよ」「いてくれてうれしいよ」という親の“まなざし”から生まれます。

あなたが自分自身を責めず、少し肩の力を抜いて接することで、
子どもは少しずつ、自分のペースで歩き出せるようになります。

最後に:焦らず、でもあきらめずに

前向きになるための習慣は、いきなり変わるものではありません。
でも、小さな「できた」が積み重なっていくと、
やがて大きな「やってみよう」に育っていきます。

今日できることから、ゆっくりでいいので始めてみませんか?

あなたのその一歩が、
きっとお子さんの未来に光を灯します。

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