こんにちは、
不登校カウンセリングセンターの真鍋良得です。
お子さんが不登校になったとき、多くの親御さんは「どうして?」と悩み、自分の対応に自信をなくすことがあるかもしれません。
しかし、そんなときこそ大切なのは、お子さんの心を理解し、自己肯定感を育むサポートをすることです。
不登校と自己肯定感の関係を知り、親としてできることを一緒に考えていきましょう。
不登校がお子さんの心に与える影響
不登校になると、学校に行けないことでお子さんは以下のような気持ちを抱くことがあります:
- 自分への失望感:「自分はダメなんだ」「みんなについていけない」と感じる。
- 孤独感:友達との関係が途切れ、孤立していると感じる。
- 周囲の目を気にする不安感:周囲の人がどう思っているかを気にし、プレッシャーを感じる。
これらの感情が続くと、自己肯定感が低下し、さらに学校への復帰が難しくなることもあります。
自己肯定感とは?その重要性
自己肯定感とは、「自分は大切な存在だ」「自分には価値がある」と思える気持ちです。
この感覚があると、困難な状況に直面しても自分を信じて挑戦する力が湧いてきます。
一方で、自己肯定感が低いと、小さな失敗でも自信を失い、前向きな行動を取ることが難しくなります。
不登校のお子さんにとって、自己肯定感を育むことは、再び社会とのつながりを持ち、未来に向けて一歩踏み出すための土台となります。
親としてできること:自己肯定感を育むサポート
1. お子さんの気持ちを受け止める
まずは、「学校に行けない」という状況を批判せず、お子さんの気持ちに寄り添いましょう。
- 「どうして行けないの?」ではなく、「今どんな気持ち?」と聞いてみる。
- 無理に解決策を提案せず、「それはつらかったね」と共感する。
2. 小さな成功体験を積み重ねる
自己肯定感を高めるためには、小さな成功体験が重要です。
- 学校以外の場所での活動や趣味に取り組む機会をつくる。
- 家庭内での役割(料理を手伝う、ペットの世話をするなど)を与え、達成感を感じさせる。
3. お子さんの良いところを認める
「できないこと」ではなく、「できること」や「良いところ」に注目しましょう。
- 「絵が上手だね」「優しいところが素敵だね」など具体的な言葉で伝える。
- 失敗したときも「そのチャレンジをしたことがすごいよ」と声をかける。
4. 比較をやめる
他の子どもと比べるのではなく、お子さん自身のペースを大切にしましょう。
- 「みんな行ってるのに」ではなく、「あなたらしい方法を一緒に見つけよう」と伝える。
5. 安心できる環境をつくる
家を安心できる居場所にすることで、お子さんが気持ちを落ち着けられるようにしましょう。
- 親自身もリラックスし、笑顔で接する。
- 失敗や遅れを責めない空気をつくる。
親自身もケアを忘れずに
親が元気で前向きでいることは、お子さんにとっての大きな支えになります。以下のことを心がけてみてください:
- 一人で抱え込まない:同じ境遇の親の集まりや専門家に相談する。
- 自分を責めない:お子さんが不登校であることを「自分のせい」と考えない。
- リフレッシュの時間をつくる:趣味や友人との時間を持ち、自分自身の気持ちを整える。
まとめ
お子さんが不登校になったとき、親としてできる最も大切なことは、自己肯定感を育むサポートをすることです。
お子さんの気持ちに寄り添い、成長を見守ることで、きっと前向きな変化が訪れるでしょう。親自身も焦らず、ゆっくりと歩みを進めていきましょう。
お子さんの心を守り、成長を支えるために、今できる小さな一歩を一緒に始めてみませんか?