心理カウンセラーのブログ

正しさを求めることの危険性

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 こんにちは、
不登校カウンセリングセンターの真鍋良得(まなべりょうえ)です。

 

 あなたは子どもに正しいことを教えていますか。

 正しい言葉遣い、正しいルール、正しいマナー、人に迷惑をかけない、そういった正しさを身に着けることは大切です。

 しかし、子どもに正しさを求めすぎることで正しい行動ができなくなるということがあります。

  不登校の子どもに「正しさ」を求めることで子どもの心理的な負担や、親子の関係に良くない影響を及ぼすことすらあります。

  子どもに正しさを求めすぎることで、次のような問題が起きることがあります。

1. 自尊心や自己肯定感の低下

不登校の子どもはすでに自己肯定感が低下している場合が多く、「正しく」行動することを強調すると、「自分は正しくない」「自分はダメだ」という感情が強まることがあります。

これは、子どもの自尊心をさらに低下させ、自己否定の感情を助長することになります。

2. ストレスと不安の増加

 正しさを強調すると、子どもは「正しくなければならない」というプレッシャーを感じ、ストレスや不安が増加する可能性があります。

 これは、学校に対する恐怖感や嫌悪感をさらに強め、不登校の問題を悪化させることにつながりかねません。

3. 親子関係や信頼関係の悪化

 子どもに「正しさ」を求めすぎると、親子関係に緊張が生じ、信頼関係が損なわれることがあります。

 子どもは「自分の気持ちや状況を理解してもらえていない」と感じることがあり、その結果、親に対して心を閉ざすようになる可能性があります。

4. 問題の本質からの逸脱

 「正しさ」を求めることで、子どもの不登校の原因や背景に目を向けることが難しくなる場合があります。

 子どもの気持ちや状況を理解し、サポートするすることの方が大切で、「正しく」行動させることが目的化してしまうと、問題の本質に対処できなくなります。

5. 子どもの主体性の喪失

 正しさを過度に求めると、子どもは自分の意志や感情を抑え込み、他者の期待に応えようとするようになるかもしれません。 

 これは、子どもの主体性や自己決定感を奪うことになり、将来的に自分の意志で行動する力を弱める可能性があります。



 正しさを求めなければならない場面もありますが、正しくない行動をしている場合でも、なぜそうするのか、その理由に目を向け、正しさだけを求めることをやめれば、子どもは自分で正しいかどうかを判断しながら行動できるようになります。

 何をすればいいのかわからない、わが子に対してどのように接したらいいかわからないという時は、ぜひカウンセラーに相談してみてください。

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