心理カウンセラーのブログ

不登校 病気は休む口実になる

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病名が休む口実になるってどういうこと!?

こんにちは、不登校カウンセリングセンターの水野幸子です。

不登校のお子さんは、学校を休みたいときに、体調不良を訴えてきますよね。

・お腹が痛い

・頭が痛い

・めまいがする

・気持ち悪い

不登校のお子さんの親御さんは、最初は病気を疑い、病院に連れていきましたよね。
ですが、体調の悪いことは出てこない。

・朝起きられない
・立ちくらみがする
・めまいがする

でも時間が経つにつれ、だんだんそれが落ち着いてきて、 午後には元気になっている。

こういう場合は、 起立性調節障害という病名がつくことがあります。

病名がつくと、親御さんも、そして不登校のお子さんも安心しますよね。
なぜなら 原因がわかったからです。

不登校のお子さんが、不登校の6段階の葛藤期であるのなら、なおさら 自分は体調が悪いから学校に行きたくても、行けないのだ。という安心感が生まれるんです。

お子さんが安心できるのはある意味いいことなのですが、この安心が逆に不登校を悪化させます。

不登校の6段階の葛藤期から安定期に移っていく原因になりかねません。

なぜなら、朝フラフラしてる学校行けない。
これは、行きたくないという自分の気持ちが原因ではない。
だって起立性調節障害という病気なんだから。と言い訳ができるようになるからです。

病名がつくことは原因が分かって安心できるのですが、言い訳を与えるということにもなるのです。

親御さんはお子さんのことを愛しています。
親御さんはお子さんのことを心から心配しています。

なので、 これは本当に体調が悪いのか、嘘をついているのか。と迷う時ありますよね。

愛しているからこそ、本当に体調が悪ければ学校は休ませたい。
愛しているからこそ、嘘なら学校に行かせたい。

区別がつかない時ありますよね。

お子さんが不登校ではないときは、親御さん本当に体調が悪いのか、休みたいから仮病を使っているのかを、すぐに判断出来ていたはずです。

大丈夫、学校に行っておいで、と送り出していることのほうが多かったのではないでしょうか。

ですが、お子さんが不登校になると、親御さんの判断がブレます。

なぜなら、ここで無理に学校に行かせても、すぐに戻ってくるのではないか。悪化して、ますます学校に行きたがらないのではないか、と不安になるからです。

お子さんが体調悪いから今日は学校を休むと自分から言ってきた時、自分で決めさせるのはやめましょう。
働いている親御さんにとっては仕事のことを考えると難しいことかもしれませんが、病院に連れて行って、ドクターに診てもらいましょう。

お子さんの体の状態だったら休んだ方がいいと言われれば休んでいいですし、この状態だったら学校行けるでしょ って言われれば学校に行くとした方がいいです。

起立性調節障害は自律神経が不安定だから起こるとも言われています。
はっきりとした原因は実はまだ解明されていません。

ですが、自律神経が狂うのは 精神的に参っているから。
不安が多ければ、ストレスが多ければ自律神経は乱れてきます。

自律神経を整えるために、体を動かす朝散歩をすることがオススメです。
セロトニンが出てきて自律神経を整えていくことができます。

セロトニンは、ハッピーホルモンと言われており、精神を安定させてくれるホルモンです。

朝散歩をするには、早起きをすることになります。生活リズムを整えることもできます。

朝、めまいがするんだから歩けるわけないじゃないですか。と思いますよね。

その時は、まず日光に当たりましょう。
朝起きて、窓を開け、太陽に当たりましょう。
太陽に当たることで、体内時計はリセットされますし、セロトニンもつくられやすくなります。

まずそこから始めましょう。

不登校のお子さんの場合、ほとんどが精神的な苦痛から来てる体調不良です。
病気ということはまずありません。100パーセントではないですが ほぼないです。

ですので、

気持ちを落ち着かせ、安心感を持てるようにする
体を動かす

という 2つの側面から自律神経を整えていくようにしましょう。

そして、病名が与えられた時、

例えば

片頭痛持ちだね。
過敏性腸だよね。

それを治療していこうね。というふうに、そのまま放置するのではなく、治していくということも話をしていきましょう。

お子さんが学校を休むための言い訳の口実にはならないようにしていきましょうね。

それがなかなか難しいと思う不登校のお子さんの親御さんは、

学校の先生やドクター、スクールカウンセラーや、また身近な人、 地域のサポートをの方に相談する。私たち心理カウンセラーが いつでも相談に乗るということ覚えておいてくださいね。

親御さん自身が、自律神経の乱れにより体調不良になると、親子共々とても苦しくなります。

親御さんも 自分の時間をしっかり取る。お子さんと一緒に朝散歩に行く。

お子さんのためではなく、親御さんのために一緒に歩こうと誘ってみるのもいいですね。

体を動かしてホッとする時間作ってくださいね。

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