こんにちは、不登校カウンセリングセンターの神谷今日子です。
不登校の子どもの中には、感情を抑圧し続けてきたという子もいます。
・自分が我慢すれば、波風立たずに丸く収まる
・自分が我慢すれば、友だちの中で浮かなくて済む
・自分が我慢すれば、家族は笑顔でいられる・・・
こんな風に自分の気持ち・感情を無意識のうちに抑圧してしまうケースがあります。
そして、それが溢れ出した時に、すごく大きな感情が現れたり、感情のコントロールができなくなったりするのです。
では、不登校の子どもが、我慢してきた自分・我慢してきた感情を解放するにはどうしたらいいのでしょうか?
1.安心の場を作る
まずは、この感情を感じてもいいんだという安心の場を作っていきます。
カウンセリングを受けている場合は、カウンセラーが少しずつ作っていきながら、親御さんにも協力してもらい、家庭でも、子どもがありのままの自分で過ごせる安心の場を作ってもらいます。
2.感情の原因を知り、そのコントロール方法を学んでいく
感情をただ発散させるだけでなく、感情の原因を知り、上手にコントロール方法を学んでいく方法が大切です。
抑圧してきた感情を解放しましょう!となると、他者に対して、なんでもわがままに怒りや悲しみを撒き散らすことと勘違いされる親御さんもいますが、そうではありません。
不登校の子ども自身が、その感情を持っている自分をそのまま受け入れるという感覚に近いのです。
そして、本当はこうしたかった・こうして欲しかったという本当の原因に気づくことが大切です。
そうすることで、感情の本当の原因がわかり、抑圧するでもなく、わがままに撒き散らすでもなく、適切な表現をすることができるようになります。
適切に表現できるようになると、感情に振り回されるということも減っていきます。
3.自己肯定・他者肯定が進む状態
こんな風に、自分の感情をそのまま受け入れ、適切に表現できるようになると、自己肯定感や他者を肯定する気持ちが大きくなっていきます。
そうすると、人間関係がうまくいきやすくなるため、不登校の原因も解決していくことが多いのです。
ですから、抑圧した感情は、安心の場において、そのまま受け入れ表現できるようになることで、自己肯定感が高まり、不登校も解決していくということです。
今日は、抑圧した感情の解放方法について、不登校の子どもをもつ親御さんに向けてお伝えしてみました。
参考になれば幸いです。