こんにちは!
不登校カウンセリングセンターの黒瀧素子(くろたきもとこ)です。
子どものとの関係をよくしたい
子どもに笑顔になってほしい
子どもが喜ぶ姿を見るとこちらまで幸せ
親ならそのように思いますよね。
子どもが学校に行けない状態のとき、
子どもが不登校になっているとき、
その思いはますます強くなっていることと思います。
そのようなときには特に、親自身から出てくる言葉が大切です。
子どもを注意する言葉
叱責
他の子どもと比べる言葉
そんな言葉ばかりだったりすると、
子どもとの関係は悪くなるし
子どもの表情は曇るし
子どもは自信をなくすし
といいことはないのです。
そこで子どもとの関係をよくしたいと子どもをほめるたとします。
「○○ちゃん、それができるのはすてきだね」
「□□できる○○ちゃんはすごいね」
といった具合にほめると、
今度はその褒められた条件じゃないといけないんだ、
という価値観を子どもに植え付けることになることがあるのです。
ほめられたときにだけ自分には価値があると思ってしまう危険性があるのです。
危険性とはどういうことかというと、
子どもは、ほめられることをしないと親に認められないんだと思ってしまうということです。
これはこれで、子どもは一見親の思う通りの行動をしているので親は安心してしまうかもしれませんが、子どもの内面はいい状態でなありません。
子どもの本当の気持ちを置き去りにしてしまっている状態だからです。
大切なのは
ありのままの子どもを認めてあげること。
子どもに注意するということも、ほめるということも、
子どもに価値観を与える行為です。
そういう価値観でなくてはいけないと思ってしまい、子ども本来が持っているありのままの状態ではいけないんだと、子どもが自分を押し殺すようになってしまってはいないでしょうか?
まず、ありのままの子ども自身に、『存在だけで価値があるんだよ』ということを伝えることが大切です。
いいところもわるいところもあってあたり前。
完璧な人間なんていないのですから。
自分の存在そのものに価値があるんだな、ありのままの自分でいいんだな、ということを子ども自身が感じられるような声がけをしていきたいですね。
もちろん、子どもの年齢や性格によって表現は変わってきます。
「どんなことがあってもあなたのことを愛しているよ」
「生まれてきてくれてありがとう」
「あなたがいるだけでOK!」
ということを伝えていきましょう。
つい、
「△△できない子はきらい!」
と親の立場から言ってしまったとしたら、子どもは
『私がわるい子だから、親にきらわれちゃったんだな』
と思ってしまいます。
配偶者がそのようなことを言っているときも含めて、
そういうときは、
「△△ができなかったとしても、決してあなたのことをきらいにならないよ!」
とフォローを入れましょう。
あなたがいるだけでOK!
あなたの存在そのものに価値があるんだよ!
ということを表現していくことが大切ですね。
言葉は諸刃の剣です。
言葉がけが子どもに自信を与えることもあれば、言葉がけで子どもが自信をなくすることもあるのです。
子どもが自尊心が強化されることもあれば、自尊心を失わせることもできるのです。
親であるあなたの、子どもを大切に思っている気持ちを、惜しみなく表現してあげてくださいね。
子どもには必ず伝わりますよ。