こんにちは、不登校カウンセリングセンターの神谷今日子です。
突然ですが、
不登校の子どもが、家事に参加してみることがありますか?
不登校の子どもに家事を手伝ってもらうより、私がやった方が早いし…
不登校の子どもはストレス与えない方がいいだろうし…
そう思って親御さんが全部家事をしていることもあるかもしれませんね。
確かに、不登校の子どもが本当に辛い時は、休ませることも大切ですし、親御さんが忙しい時は、参加させている余裕が無いときもあります。
ただ、将来の自立というものを考えると、家事のやり方を不登校の子どもが知っておくことはとても大切なのです。
また、不登校の子どもが家事に参加することで、親子間でコミュニケーションが生まれます。
さらに、ストレス(物理的な)への耐性が上がることにもつながります。
ですから、家事をしてみるという経験は、不登校の子どもにとって、大切になります。
しかし、家事に参加させるときも注意したいことがいくつかあるので、今日は紹介しますね。
1.強要はしない
不登校なんだから、これくらいやるべきだよ!
何もしてないんだから、これくらいやってよね!
こういった言葉がけで家事に参加させるのは、あまり良くはありません。
やらなければ!それができない自分は存在価値がない!
そんな風なメッセージが無意識に子どもの中に植え付けられる可能性があります。
強要するのではなく、一緒に話し合いながら、当番などのルール作りをするのがおすすめです◎
2.家事に参加できたら、褒めて、感謝をしよう
私がやった方が早いのに、、、。
私がいつも家事やっているんだから、子どももそれを手伝うのは当たり前…
そんなやり方じゃ効率悪いから、もっとこんなやり方でやってよ!
そう思って、褒めることも感謝することもしない親御さんもいますが、これはもったいないことです!
子どもが今まで家事に参加しなかったのに、参加できたのであれば、褒めて感謝してみましょう。
そうすることで、子どもは、あぁやって良かったなぁとまずは心がホッとします。(自己肯定感が上がるきっかけになることもありますね)
もし、やり方を改めて欲しいことがあっても、まずは、褒めて感謝した上で、追加で言うくらいにしましょう。
3.親御さん自身も自分の気持ちに気付いてみよう
ちなみに、子どもに家事をやらせないその理由は何でしょうか?
家族に必要とされる母親でいたいから、私が全部家事をやらないと…
家事ができる母親でないと、良い母親でいられなくなっちゃう…
そんな思いから、やって欲しいと思いながらも、子どもに家事をさせることに無意識に抵抗を示す親御さんもいます。
子どもに家事をさせた後に、つい、できていないところを指摘して、だから私がやらきゃだめなのよ!と結論づけてしまうこともあります。
こんな風に、家事ができる自分でないと!家族から必要とされる自分でないと!といった思いが親御さん自身にあり、子どもの自立心や自己肯定感が育ちづらくなっていることもあります。
ということで、今日は、不登校の子どもと家事をするときのポイントを3つ紹介しました。
ドキッとするようなことをお伝えしてしまったこともあるかもしれません。
ただ、大人になってから、一から家事を知っていくのはもっと大変なので、今のうちに少しずつ取り組んでみてもらえればと思います。
では、参考になれば幸いです。