不登校カウンセリングセンター
真鍋良得です。
不登校の子供が口にする「学校に行かない理由」は、本当の理由ではないかもしれません。
不登校気味の子が、「今日は髪がうまくまとまらないから」「きのう走って足が痛いから」「さっき洗面所で指をぶつけて痛いから」などの理由で学校を休むと言い出した時、親のあなたはどんな対応をしますか?
「髪がまとまらないから今日は学校に行かない」と子供に言われたとき、「大丈夫、まとまってるよ」「そんなの誰も気にしてないから、さっさと学校に行きなさい」あるいは「お母さんがまとめてあげる」と言って親が髪をまとめようとする。
こういった対応では、たいてい子供は動きません。
こんなとき、まずは子供に共感する言葉をかけてあげましょう。
「そうか、髪がうまくまとまらないんだね」と、子供の言葉に共感してあげてから、話を聞いてあげると、子供は自分の気持ちを言葉にできることがあります。
朝、これから学校に行こうという時に時間がなくて焦るかもしれませんが、子供の言葉を肯定的に受け止めてあげることが大切です。
前の日に先生に怒られた、親に怒られた、あるいは友だちとトラブルがあった、そんな理由で「学校に行くのやだな」と思っているところに、髪がまとまらないというできごとがあると、それを理由に「今日は行かない」となることがあります。
不登校あるいは不登校気味の子供は、自己肯定感が低くなっています。
自己肯定感が低くなっていると、ちょっとしたきっかけで動けなくなることがあります。
親はそんな子供を見て「なんでそれくらいのことが学校に行かない理由になるんだ」と思うかもしれませんが、それは本当の理由ではないかもしれません。
子供の話をしっかり聞いてあげて、気持ちを理解してあげることが大切です。