不登校カウンセリングセンターの青芝夏樹です。
あなたは、お子さんと話せていますか?
不登校も初期から本格期になり、親も気持ちをわかってくれない状況になると距離を取り始めます。
必要最低限の話しかできなくなります。何を働きかけても「嫌だ」とか「そんな気分じゃない」とか。〇か✖しかなくなってしまいます。
こんなときは、気持ちを点数化してもらう方法があります。
お子さんが不登校で引きこもり状態になっていたとしましょう。
お子さんに「たまには買い物に一緒に行こうよ」と言っても「嫌だ」と言われたら終わってしまいます。
ここで点数化してもらうのです。買い物に行ってみたい気持ちは何点?
なかなか答えてくれないときは、こう聞きます。
「絶対に行きたいが100点、絶対に行きたくないが0点、半々が50点とすると、今は何点?」
それでも答えてくれないときは、「50点より上か下?」と聞きます。
動き出す基準は70点以上です。70点以上なら少々押しても問題ありません。どうやったら行くか聞いて交渉してみましょう。
30点以下なら期待は薄いでしょう。もっとお子さんの気持ちをわかってあげることに努めなくてはなりません。
そしてここからが重要です。
マイナス点の理由を聞くのです。
「人がいるから嫌だ」「人目が気になるから嫌だ」「めんどくさい」
人は快適でない場所には行きたくないのです。
「人がいるから嫌だ」と言えば、人が少ないところを探して行きましょう。
「人目が気になるから嫌だ」と言えば、人が少ない遠くの場所に行きましょう。
これはいろんなことに使えます。
「今の気分の点数は何点?」
「今週の点数は何点?」
「散髪に行きたい気持ちは何点?」
「自分の部屋の快適さは何点?」
「家の快適さは何点?」
「お母さんは何点?」
「学校へ行ってもいいよという気持ちは何点?」
お子さんの気持ちを確かめるのにすごく役立ちます。
一番困るのは引きこもり状態になることです。
できるだけ快適な状態、快適な場所を増やすようにしてください。まず自分の部屋。リビング。家全体。近所の公園。スーパーなど。そうすることによって、出口に向かって進んでいくでしょう。