
親の“ふだんの姿”が、子どもの心を支えている
こんにちは、
不登校カウンセリングセンターの真鍋良得です。
「子どもにたくさん声をかけているのに、なかなか元気にならない」
「寄り添っているつもりなのに、不登校の状態が変わらない」
そんなふうに感じている親御さんは、少なくありません。
一生懸命がんばっているからこそ、苦しくなってしまいますよね。
実は、子どもの心に影響を与えているのは、
子どもに向けた声かけだけではないことが、とても多いのです。
それは――
家庭の中で、親がどんな雰囲気で過ごしているか
どんな言葉を交わしているか。
子どもは、私たちが思っている以上に、
親の会話や表情、空気感を、静かに感じ取っています。
子どもは「言葉」より「空気」を感じています
たとえばこんな場面、思い当たることはありませんか?
・夫婦の会話が、いつも事務的になっている
・イライラをためたまま、無言で過ごす時間が増えている
・テレビを見ながら、批判や不満が多くなっている
・夫婦にお互いに心の余裕がなく、とげとげした言葉が出てしまう
これらはすべて、子どもにとっては「家庭の空気」そのものになります。
子どもは無意識のうちに、
「人はこわい存在かもしれない」
「安心できない場所が当たり前なんだ」
そんな感覚を、心にためていってしまうことがあります。
それがやがて、
「学校がこわい」
「人の中に入るのがつらい」
という気持ちにつながっていくことも、決して珍しくありません。
子どもにとっての“本当の安心”は、家庭の中にある
子どもにとっての安全基地は、
学校でも、友だちでもなく、何より家庭です。
・親が穏やかな表情でいる
・お互いを思いやる言葉が交わされている
・失敗しても責められない空気がある
・笑顔が自然に生まれている
こうした日常こそが、
子どもの自己肯定感の土台になっていきます。
逆に言えば、
子どもが外の世界を怖がっているとき、
家庭の中の空気を少し見直してみることで、
変化が生まれることも少なくありません。
今日からできる、ほんの小さな2つのこと
「でも、急にすべてを変えるのは難しい…」
そう感じますよね。大丈夫です。
まずは、この2つだけでも意識してみてください。
① 思ったままの言葉を、すぐに口にしない
疲れているとき、イライラしているときほど、
私たちは強い言葉を使ってしまいがちです。
そんなときは、
「今は感情が高ぶっているな」と、一度だけ深呼吸。
言葉を“ひと呼吸置く”だけで、家庭の空気は変わりはじめます。
② 意識して「笑顔の会話」をひとつ増やす
長い会話でなくて大丈夫です。
・「おつかれさま」
・「ありがとう」
・「今日は寒いね」
そんな何気ない一言でも、
笑顔で交わすだけで、子どもの心はふっと緩みます。
親が自分を責めすぎないでください
この記事を読んで、
「うちは安心できる家庭じゃなかったかもしれない…」
と感じた方もいるかもしれません。
でも、どうか自分を責めないでください。
今まで一生懸命、がんばってきた証拠だからです。
大切なのは、
「これからどうしていくか」です。
親が少しずつ安心できる表情に戻り、
少しずつやさしい言葉を増やしていくことで、
子どもの心も、ゆっくりと安心へ向かっていきます。
子どもは、親の“姿”を通して世界を見ています
子どもは、
親の言葉、態度、表情、雰囲気を通して、
「この世界はどんな場所なのか」を学んでいます。
だからこそ――
家庭の中に、
少しでもあたたかさが増えていくことが、
不登校の改善につながる大切な一歩になります。
焦らなくて大丈夫。
完璧じゃなくて大丈夫。
今日、ほんの少しだけ
やさしい声で、笑顔で、関わってみてはいかがでしょうか。
その小さな積み重ねが、
きっと、未来の安心につながっていきます。
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