心理カウンセラーのブログ

不登校の6段階を知ろう!

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こんにちは!
不登校カウンセリングセンターの黒瀧素子(くろたきもとこ)です。

子どもが学校へ行かなくなってしまった・不登校になった。
今まで学校にいっていた子どもが学校に行かなくなってしまうと、

親のあなたは

「いったいどうして?」

と信じられない気持ちになってしまう方もいると思います。

私も子どもが学校に行かなくなったときは、
ズーンと心に重しがのってきたように感じました。

これからどうしよう・・・

と。

子どもが不登校になると、

最初はどうしたらいいのかわからなくて、
学校の先生に相談したり、
スクールカウンセラーに相談したり、
ネットで検索したり、
ママ友に相談したり、
病院に連れて行ったり、
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いろんなことをして、どうにかしよいうと模索される方もいらっしゃると思います。

なんとかしようという気持ちから、
子どものことを感情的に怒ってしまったり
夫婦で意見が分かれたり、

家族の中で思うようにいかないことも起こって、
家の中に不穏な空気が流れるようになってしまうこともあるかもしれません。

今回は、まず知ってほしい不登校の6段階ということをお話しします。

私は子どもが学校に行かなくなったときに、
心理カウンセラーになる勉強ははじめていたおかげで、
不登校の6段階ということは知っていたことは良かったです。

そして、早い対応の方が不登校は解決しやすいということを知っていたのも良かったです。

ひとことで不登校と言っても、”どの段階にいるのか”で対応は全く変わってきます。
では、不登校の6段階についてみていきましょう。

不登校の6段階

1.予備期

不登校の原因となる出来事が起きてから、実際に不登校になるまでの潜伏期間のこと。遅刻や早退が増えることもあるけど、気になるほどではない。親はまさかうちの子が不登校になるとは思っていないので、たいていは気づくことができない。
 

2.初期

頭痛や腹痛、朝起きれない(心因性によるもの)などの身体症状が出やすい時期。不登校になってから最初の3週間位。個人差がある。
 

3.本格期(葛藤期)

学校に行きたいけど行けないという気持ちの葛藤がある時期。頭ではわかっていても、不安や恐怖が障害になって学校に行けない。声かけに注意しないといけない時期。
 

4.安定期

不登校の状態が安定しているという意味なので、もっともよくない時期。学校に行きたくないと思って学校へ行っていないので、葛藤が無くなっている。学校に行かない生活に慣れてしまい、ストレスがなくなるため、体も心も元気に見える。安定期の子どもの不登校を解決するためには、一度本格期に戻す必要がある。
 

5.登校刺激期(リハビリ期)

不登校の原因が取り除かれて、登校刺激をしても良い時期。不登校だった子供がいきなり学校に行くというのは体力的に難しいのでリハビリが必要になる。制服を着たり決められた時間に勉強することを自主的に行う行動をする時期。安心できる平和な自室から、さらに家から一歩ずつ出て、生活の場を学校へと移す時期。
 

6.経過観察期(再発防止期)

不登校はすでに解決している時期。遅刻なし、早退なしで全部授業に出られる状態。不登校は再発しやすいので、不登校解決には、もっとも重要な時期。昼夜逆転などの悪い生活習慣が経ち切れているか、学校に行っても過剰に苦しまない自我になっているかを観察する。大体3~6か月くらい。通常の不登校は再発率が80%を超えているが、この経過観察時期を設けることで再発率を大幅に下げることができる。
 

というように、不登校は上記のような流れで解決していきます。

発達障害も視野に・・・

不登校の原因として、発達障害があることもあります。
発達障害がある子どもには、さまざまな特性があります。発達障害の特性に起因して、本人が受ける過剰なストレスやトラウマなどが引き金となって起こる二次的な問題を二次障害といいます。

発達障害がある子どもが不登校になった場合、一次障害が発達障害で不登校が二次障害ということになります。

なので、まずは発達障害に関することを先にやってから、次に不登校に関することをやっていくという流れになります。

不登校解決は早い方がいい!

子どもが不登校になったときには、できるだけ早く不登校解決に取り組んだ方が不登校の解決は早まります。

考えてみて下さい。

例えば、あなたが会社員だったとして、
会社を3日間休んでしまった時と、1か月休んでしまった時。
どちらの方が再び会社に行くことにエネルギーを使いますか?

もちろん1か月ですよね。
休んだ期間が長い方が行きづらいですよね。

不登校の子どもも同じです。
学校を休んだ期間が長くなればなるほど、それだけ学校に行くことへのハードルが高くなってしまいます。

なので、リハビリが必要です。

リハビリ=登校刺激は骨折した時のリハビリと同じです。
最初は弱く、徐々に強めていくことが基本になります。

長い目で見て、お子さんの将来の選択肢を狭めてしまわないためにも、
不登校はできるだけ早く解決していくことを考えてみてはいかがでしょうか。

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