こんにちは、不登校カウンセリングセンターの水野幸子です。
この頃、SMAPの世界に一つだけの花を何度も何度も繰り返し聴いています。
久しぶりに聴き、なんて良い歌詞なんだろうとしみじみ思っています。
不登校のお子さん、支援している親御さんに、毎日、歌詞をしっかりと聞き取りながら聴いてほしいと思っているくらいです。
不登校のお子さんは自信を失っている場合が多いです
・自分は何をしてもうまくいかない
・自分は何もできない
・自分には取り柄がない
・自分は居る意味がない
・自分はダメな人間だ
こういった気持ちが渦巻いて、動けなくなっているのです。
なぜ、不登校のお子さんはここまで自分を追い込んでいるのでしょうか。
学校は、学問としての勉強だけでなく、身体を作る、人間関係や大勢とでないと出来ない経験など、家にいるだけでは出来ない多くの経験をします。
ただ、大勢いるため、遊ぶだけの場所でなはいことから、成績や順位が付きます。
友達と比較をする必要はないと思っても、嫌がお無しに比較せざる負えない場所です。
中学生になれば、思春期にもなり身体も変化してきます。自我が成長していくために、どうしても友達と比較をしていまします。
そこで、
・自分は皆と違う
・自分は浮いている
・みんなの話に入っていけない
・なんだか苦しい
となってくるのです。
学校では意識しているつもりがなくても順位がつき、比較してしまう状況です。
では、家ではどうなのでしょうか。
親御さんが兄弟姉妹や知り合いの子、近所の子、お子さんの友達と比較しない限り、比較されることはありません。
不登校のお子さんに
・あなたは世界で一人だけの大切な子
・あなたはあなたのままでいいんだよ
・あなたはあたなの個性を育てていけばいいんだよ
・あなたは誰にもなれないし、誰もあなたにはなれないんだよ
・あなたはオンリーワンなんだよ
と、教えてあげてください。
そして、誰もがオンリーワンなのだと教えてあげてください。
オンリーワンということは、みんな違う個性を持っているということです。
似ているところもあれば、全く違うところもある。
不登校のお子さんのことを、好きになってくれる子もいれば、嫌いになる子もいる。
不登校のお子さんに好みがあるように、全ての人に好みがあります。
全ての人が一定数の人に好かれて、一定数の人に嫌われます。
それは、不登校の親御さんもそうなんだと教えてあげてください。
お父さんにも好きな人と苦手な人がいること、そして、お父さんのことを好きでいてくれる人もいれば、苦手と思っている人もいる。
それは、お母さんも同じ。おじいちゃんもおばあちゃんもそうなんだと伝えてください。
そして、不登校のお子さんのオンリーワンは、周りの人を幸せにしているのだと気づかせあげてください。
お子さんがお腹に宿ったときの喜びを、生れてきて顔を見たときの感動を、ハイハイした、しゃべった、泣いた、笑った、立ち上がった、歩いた、転んだ、全てのことにどれだけ喜びをもらい、幸せにしてもらってきたかを、親御さんの気持ちを話してあげてください。
不登校のお子さんが、
自分は世界に1人だけの大切な人なんだと自覚ができれば
こんなに愛されているんだと分かれば
どんなことが起きても、親御さんが自分を愛してくれている、見放されることはないという自信が持てれば、お子さんは元気になります。
学校に行くこともできます。
親御さんが、こんなに愛しているのにと思っていても、お子さんには届いていないこともあります。
伝えたいことは、10分の1しか届かないのです。
ですから、10回伝えて、1回分届いたと考えて、親御さんの気持ちを伝えてください。
伝え方は言葉だけではありません。
まずは、親御さんが自分はオンリーワンなのだと自覚してくださいね。
そして、毎日、幸せに過ごしていることが、不登校のお子さんの特効薬になります。
不登校のお子さんと散歩をしながら、好きな花の話をしてみるのはどうでしょうか。