こんにちは。不登校カウンセリングセンターの阿部由香里です。
不登校の高校生のお子さんを持つ親御さんは、子どもとの関わり方について、どこまで干渉するべきか悩むことがありませんか。18歳となれば成人となるのですが、ほとんどの子の気持ちはまだ学生のままで、意識はそうすぐにかわることはありません。
夜遅くまでスマホで遊んでいたり、夜更かしを繰り替えして次の日に起きれなかったり。そうなると親としてはイライラしたり、小言をいいたくなりますよね。
あまりそういう日々が続くと、親がスマホを取り上げたり、WI-FIを切ったりすることも考えたりするかもしれません。
小学生、中学生の頃とは違って、高校生ともなると社会人としての準備期間にさしかかります。
いつまでも、親の管理下で取り締まるのでは、自立することができません。
完全に親に管理されて育った子が、社会人になったときに一人暮らしをして、自分の生活をできるでしょうか。そこで自分をコントロールできずに路頭に迷うことがあります。
まずは、自分の選択をさせながら、少しづつ失敗を体験させることが大事です。
頭ではわかっていても、実際に体験することで自分の中でどんな気持ちになるのかを感じてもらう。
朝に遅刻して嫌な気持ちになることを自分の責任としてとらえてもらうことです。
もしそれで不登校になってしまったとしたら、それは親御さんとしても避けたいことだとは思います。
ですが、そうなってしまったときは、そこから自分で考えて学びとること、決断することは大きな経験です。
生活のリズムを守ることが大事なのが、なぜ必要なのかを身をもって体感する学びの時期です。
否定的にならずに、根気よく子どもの意志を引き出しながら自立に向けてのサポートをしていきましょう。