こんにちは、不登校カウンセリングセンターの神谷今日子です。
あなたは、不登校の子どもが欲しいものって何だと思いますか?
不登校なのだから、学校に行かなくていい環境?
大好きなゲーム?
学校に行ったり働いたりしなくてもいい、たくさんのお金?
好きなご飯? おしゃれな服?
これらは、欲しいと言われることも多いですよね。
不登校で辛そうだから…ということで、なるべく与える親御さんもいらっしゃるかもしれません。
ただ、本当に不登校の子どもが欲しているもの、奥の奥で欲しているものは、
「愛」
なのです。
「えぇぇぇ、、、なんか急に、J-POPの歌詞みたいなこと言い出した!?」
と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、これから理由はお伝えしますね!
不登校の子どものほとんどは自己肯定感が低いです。
自分で自分を愛せない。
だからこそ、人間関係や、勉強やスポーツなど何かに挑戦することが不安になりやすいのですね。
こんな自分じゃ、嫌われちゃうかも…
こんな自分じゃ、何もできないかも…
といったようにです。
こんなに不安な状態だと、学校に行くことも怖くなり、不登校になりやすくなりますよね。
また、何か自慢したり威張ったりしていて、自己肯定感が高そうに見える子も、そうしていないと自分を保てないからやっている行動なのです。(なので、心の奥は、自己肯定感が低い)
では、親御さんには何かできるでしょうか?
親御さんにできることは、愛を与えていくことです。
今までも愛情はたくさん与えてきた!という親御さんも多いかもしれませんね。
ただ、ここで大切なのは、無条件で愛を与えていくということです。
テストで良い点が取れるように、お金を払って塾に行かせるという愛情も確かにあります。
ただ、テストが良い点でも、いまいちな点でも、愛していく。
こっちの方が実は大切です。
無条件に、どんな子どもであっても、ありのままを愛していくということですね。
親と子は、愛着というものを形成していきます。
愛着とは、わかりやすく言うと、どんな私でも愛されているという感覚です。
それが、生きていく上での安心の土台になり、子ども自身の自己肯定感にもつながります。
愛着形成がうまくできなかった子どももまた、不登校になりやすい傾向にあります。
勉強ができなかったら、私は居場所がなくなっちゃうかも…
友だちから好かれなかったら、ひとりぼっちになっちゃうかも…
安心の土台がないと、こんな考えになりやすいため、やはり学校に行くのが怖くなりやすいのです。
ですから、勉強ができてもできなくても、スポーツができてもできなくても、気が利く子でもそうでなくても、太っていても痩せていても、まるっと愛していくことが大切になるのです。
まとめると、不登校の子が欲しいものは愛であり、それは、無条件の愛ということですね。
そして、不登校の子どもは、自分で自分を愛せていない(自己肯定感が低い)傾向にあったり、愛着形成がうまくできなかったケースもあるということです。
親御さんにできることとしては、条件付けせずに、ありのままの子どもを愛していくことです。
子どもに自己肯定感があるか?、愛着形成ができているか?などは、心理検査で見ることができますので、もし、不登校の子どものことでお悩みの親御さんは、一度、相談なさってみてくださいね。
ということで、今日は心理カウンセラーの神谷今日子がお送りしました!