不登校カウンセリングセンター
真鍋良得です。
親が子どもに対する接し方を変えることで多くの不登校は解決します。
こういうと、親が子どもに厳しすぎるとか、甘やかしすぎるとか、そういったことが原因のように思われるかもしれませんが、それは表面的な子どもとのかかわり方の違いであって、厳しくしすぎたから、甘やかしすぎたから、ということで不登校になるのではありません。
親がやさしくて明るい人で、子どもを大切に育てていても不登校になることがあります。
では、どのような接し方をすれば不登校が解決するのでしょうか。
子どもが不登校になった時、やさしい気持ちで、あたたかい心で子どもの気持を受け入れていることが大切です。
それは、子どもに厳しいとか甘いとか言うこととは別の問題で、子どもの共感し、子どもの気持を理解しようとすることなのです。
ほとんどの親が子どもにやさしく接し、子どものことを心から大切に思っています。
不登校の子どもの親は、子どもにやさしく接してはいても、十分に子どもに共感できていないということがあります。
子どもにしっかりと共感するためには、自分の価値観で子供を導こうとせず、良いか悪いかのジャッジをせず、子どもの気持をそのまま理解し、子どもの言葉をそのまま受け入れることが大事です。
子どもが将来ちゃんと自立できるようにと、親が思う正しさを子どもに押し付けようとすると、どれだけ子どもにやさしくしているつもりでも、子どもの言葉に共感できず、無意識のうちに子どもの言葉を否定したり、子どもの考えや行動を正しい方向に変えようとしていることがあります。
子どもの言葉や行動をありのままに受け入れて、それが正しくないと思った時には、この子はなぜこんなことを言うのだろう、なぜこんなことをするのだろうと、子どもの行動の意味を考えるようにすると、共感的な対応ができるようになっていきます。