こんにちは、不登校カウンセリングセンターの神谷今日子です。
不登校の子どもの進路って、迷いますよね。
不登校の子どもの中には、やりたいことや夢がないという子がいます。
学校のことを考えると辛いし、何もしたくない。
やりたいこともない。
不登校だと将来も真っ暗だろうし、夢もない。
こんな風に、とても辛い思いをしている子も多いですね。
あなたのお子さんはいかがでしょうか?
エネルギー切れを起こしていて、何もする気が起きない場合、まずは、休むことが大切です。
じっくり休んで、少しずつ本来のお子さんを取り戻してから進路については考えていきましょう。
そして、やりたいことや夢がないのは悪いことではありません。
やりたいことや夢がない状態が、いけないわけではないんだということを、あなたもお子さんも心に留めておきましょう。
ただ、やりたいことや夢がない場合、なかなか進路について前向きには考えられませんし、学校に登校する意欲もわきませんよね。
そんな状態の時に、どうやって、やりたいことや夢を見つけていくのか、今回は解説していきますね。
1.固定観念を外す
あなたや不登校のお子さんは、こうあるべき・こうでなくてはいけないといった、固定観念を持っていませんか?
これらの固定観念が多ければ多いほど、やりたいことや夢を見つけることは難しくなります。
例えば、
・社会のレールに乗らなければいけない
・良い大学に入らなくてはいけない
・家業を継がなければいけない
・親が認めるような進路に進まないといけない
などの固定観念が多く、強くあると、なかなか行きたい進路を考えることって難しくなりますよね。
もちろん、「こうでなければいけない」と思っていなくて、本当に自分の意志でその道に進みたいのであれば、スムーズに進むと思います。
ただ、そうでない場合は、やはり、やりたいことや進路のことを考える時に、悩んだり苦しんだりしやすくなります。
他にも、
・失敗してはいけない
・人にバカにされてはいけない
・うまくできないといけない
といった固定観念が強くあると、やりたいことが出てきても、ブレーキがかかり、やっぱりやりたくないと思いやすくなりますよね。
ですので、固定観念を外して考えることが、本当にやりたいことを知る近道なのです。
2.やりたくないことの裏側にやりたいことはある
そして、やりたくないことの裏には、やりたいことが潜んでいます。
例えば、学校に行きたくない。というやりたくないことの裏にも、やりたいことは潜んでいます。
学校に行きたくない理由が、「クラスメイトにいじめられるから」だとしましょう。
ということは、裏を返すと、「クラスメイトと良い人間関係を築きたい」という思いがあるということがわかりますよね。
他にも、「勉強がつまらないから」という理由でしたら、「楽しいことがしたい・楽しく勉強がしたい」という思いがあることがわかりますよね。
このように、やりたくないことの理由の裏に、やりたいことが潜んでいるのですね。
ここに気付いていくことで、やりたいことを知るきっかけにすることもできます。
3.本当に私たちがやりたいことは「実現傾向」を発揮すること
実は、心理学では、誰にでも「実現傾向」というものがあると言われています。
実現傾向とは、「自分が持つ能力を発揮して、成長していきたい」という力のことです。
誰しもが、 本当は、自分が持つ能力を発揮して、成長していきたいと思っている。
ですので、本当にやりたいことは、自分を成長させていくし、さらに言えば、それをすることによって、他者貢献もできるものなのですね。
しかし、本当にやりたいことを見えなくしているのは、まぎれもなく、「固定観念」なのです。
固定観念がある場合、やらされている感じが強くなったり、本当にやりたいことではないことをやりたいと勘違いしたりすることも多くあります。(カウンセラーはここを見極めていくこともおこないます)
ですから、こうあるべき・こうでなくてはいけないという固定観念を外していくことが本当に大切ですし、本当の望みではない方(実現傾向を発揮できない方)に流されていかないように注意することも必要なのですね。
ということで、今回は、やりたいことや夢を見つける方法をいくつか紹介しました。
進路について考える時や、やりたいことを見つける時の参考になれば幸いです。
不登校の子どもも含め、誰しもが、社会で輝く可能性を秘めた原石です。
不登校の子が一人でも、実現傾向を発揮していけることを願っています。
今日は、心理カウンセラーの神谷今日子がお送りしました。(ちなみに、私も元不登校児です!)